コンシェルジュコラム

2022.01.13 キッチン掃除

キッチンシンクの汚れを撃退!プロが教える掃除方法

毎日使うキッチンシンクは、こまめな掃除が肝心。キッチンシンクの汚れを放置しておくとしつこい汚れがこびりつき、シンクのイヤ~な臭いが家中に広がってしまう恐れがあります。

そこで今回は、キッチンシンクを清潔に保つ正しい掃除方法を解説。プロが教える方法で、キッチンシンクをピカピカにしちゃいましょう!

 

キッチンシンク汚れの原因と種類

キッチンシンクの汚れといっても、さまざまな種類の汚れがあります。キッチンシンクを綺麗に保つためにはまず、さまざまな種類の汚れがどのように発生するのかについて知っておきましょう。

料理の油汚れ

炒め物から揚げ物まで、料理にはかかせない油。しかし、フライパンなどに付いた油がキッチンシンクに付着すると、頑固な汚れになってしまいます。

もちろん、料理で使用した油を直接シンクに流すのはNG。油を固めるアイテムや油を吸い取るフィルターなどを使用し、油を処理してくださいね。

 

ステンレスのサビ汚れ

キッチンシンクに使用されるステンレスは、さびにくい素材です。しかし、鍋や包丁などの調理用品に発生したサビが原因で「もらいサビ」が発生することがあります。

また、塩分濃度の強い醤油や味噌などの汚れも、ステンレスのキッチンシンクを腐食してサビが発生する原因です。

水垢汚れ

キッチンシンクがくすんで見えるのは、水垢汚れが原因です。水垢汚れは、水道水に含まれるミネラル成分と食材などに含まれるカルシウムが結合してできます。

水垢汚れは早めのお掃除でほとんどの汚れが落とせるものの、放置するとキッチンシンクに水垢汚れが蓄積してしつこい汚れへと変化します。

 

黒ずみ・ぬめり汚れ

黒ずみやぬめり汚れの原因は、キッチンシンクで繁殖した雑菌やカビによるものです。

雑菌やカビのエサとなる生ごみや食べカス、油や洗剤などが集まるキッチンシンクは、繁殖に絶好の場所。

普段掃除の目が届きにくい三角コーナーの周りや食器用洗剤の下、排水溝などは黒ずみやぬめり汚れが発生しやすいため、こまめな掃除が必要です。

 

キッチンシンクにおすすめの掃除用具

キッチンシンクの汚れを落とすためには、汚れに適したお掃除用具が必要です。キッチンシンクを綺麗にする前に、以下の掃除用具を揃えておきましょう。

 

掃除に使う基本用具

キッチンシンクの汚れ落としに使う、基本の掃除用具は以下のとおり。

  • スポンジ
  • メラミンスポンジ(ツヤ加工のステンレス製シンクには使用NG)
  • キッチンペーパーまたは布巾
  • ゴム手袋

どれもホームセンターや100円均一などで手に入りやすいアイテム。キッチンシンクだけでなく水回りのお掃除にも役立つため、家にない方はこの機会に揃えましょう。

キッチンシンク掃除用の洗剤

キッチンシンクの汚れにおすすめな掃除用洗剤は、以下のとおり。

  • アルカリ性洗剤(重曹、セスキ炭酸ソーダ、塩素系漂白剤など)
  • 中性洗剤(食器洗い洗剤)
  • 酸性洗剤(クエン酸、酢など)
  • クリームクレンザー(マイルドタイプ)

キッチンシンクの汚れにはさまざまな種類があるため、お掃除に必要な洗剤も複数必要です。すべての洗剤を揃えるのが難しい方は、キッチンシンクのどんな汚れを落としたいのかを決めたうえで最適な洗剤を選びましょう。

キッチンシンクの汚れに適した洗剤については、続いての項目で詳しく解説します。

キッチンシンクを清潔に保つ掃除方法

キッチンシンクを清潔に保つためには、汚れの種類に合わせた適切な掃除方法を行うことです。

キッチンシンクを綺麗に掃除するには、これから紹介する掃除方法をお試しくださいね。

 

油汚れのお掃除方法

キッチンシンクの油汚れは、酸性の汚れです。油汚れを落とすためには、アルカリ性の洗剤を使用します。

おすすめなのは「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」です。

キッチンシンクの油汚れが気になる部分に重曹を直接ふりかけ、その上からキッチンペーパーや布巾をかけて30分~1時間程度放置してください。その後水で洗い流せば、気になる油汚れが落とせます。

重曹でも落とせない汚れには、水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1を混ぜた「セスキ水」がおすすめ。セスキ水をキッチンシンクにスプレーして10分程度放置し、その後スポンジなどで拭き取ればOKです。

重曹やセスキ炭酸ソーダを使用した掃除方法は、油汚れと同じく酸性の石鹸カス汚れ落としにも活躍します。

ステンレスのサビ汚れ

もらいサビなどから発生するキッチンシンクのサビ汚れは、酸性の汚れです。

簡単なサビ汚れであれば、アルカリ性の「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」を付けたスポンジでキッチンシンクをこすり、仕上げに水で流しましょう。

ただし、問題なのは時間が経過した、しつこいサビ汚れです。キッチンシンクの落としにくいサビには「マイルドタイプのクリームクレンザー」を使用しましょう。

スポンジに適量のクリームクレンザーをつけ、サビ汚れの部分を優しくこすってみてください。何度か繰り返すことで、しつこいサビでも徐々に汚れが落ちてきます。

研磨力の高いクレンザーはキッチンシンクを傷つける原因となるため、必ずマイルドタイプのクレンザーを使用してくださいね。

水垢汚れ

キッチンシンクに残る水や食品による水垢汚れは、アルカリ性の汚れです。キッチンシンクの水垢掃除には、酸性の洗剤を使用しましょう。

酸性の洗剤でおすすめなのは「クエン酸」や「お酢」です。

はじめに、水100mlにクエン酸小さじ1/2を混ぜた「クエン酸水」または、お酢と水1:2を混ぜた「酢水」を作ります。

作ったクエン酸水または酢水を、キッチンシンクの水垢汚れにスプレーしましょう。その上からキッチンぺーパーまたは布巾でラップをして1~2時間放置し、その後洗い流せばOKです。

黒ずみ・ぬめり汚れ

雑菌やカビが原因で発生するキッチンシンクの黒ずみやぬめりは、酸性の汚れです。

汚れを落とすには、スプレータイプの「塩素系漂白剤」または「重曹+クエン酸」を使用しましょう。

黒ずみやぬめりの気になる部分に塩素系漂白剤をスプレーし、15~20分程放置して水で洗い流してください。使用時は必ずゴム手袋をし、パッケージの使用方法を読んだうえで換気をしながら行いましょう。

キッチンシンクに塩素系漂白剤の使用をためらってしまう方は、重曹とクエン酸のダブル使いがおすすめです。

黒ずみやぬめり汚れのある部分に重曹とクエン酸2:1の分量でふりかけ、200mlのぬるま湯をかけます。化学反応を起こしてモコモコと泡が出てきたら15分程度放置し、最後にお湯で洗い流せば掃除完了です。

 

毎日できる簡単掃除を紹介

さまざまな汚れを発生させないためにも、キッチンシンクを使用した後はこまめなお掃除が大切。しかし、忙しい家事の合間にキッチンシンクの掃除に割く時間がないのも正直なところ。

そこでここでは、毎日できるキッチンシンクの簡単な掃除方法をお教えします。

中性洗剤を付けたスポンジで掃除

食器洗い用の洗剤を付けたスポンジでシンクを掃除するだけでも、しつこい汚れの発生を防げます。石鹸カスを残さないように、水で洗って仕上げましょう。

乾いた布やキッチンペーパーで乾拭き

水垢や黒ずみ・ぬめり汚れの原因となる、キッチンシンクに残った水滴。

シンクを洗った後は、乾いた布やキッチンペーパーを使ってシンクや蛇口に付いた水滴を拭き取れば、新たな汚れの発生を防げます。

排水溝&三角コーナーにはアルミホイルを

ぬめり・黒ずみ汚れの原因となる雑菌やカビが繁殖しやすいのが、シンクの排水溝や三角コーナー。

繁殖を防ぐためにも、排水溝や三角コーナーには丸めたアルミホイルを数個入れておくのがおすすめです。その理由は、水に反応するとアルミホイルから出る「金属イオン」の存在。

金属イオンには抗菌作用があるため、、雑菌やカビの繁殖を抑制する効果が期待できます。

キッチンシンクの臭いはどこから来るの?

キッチンシンクを掃除する際に気になるのが、どこからともなく漂うイヤ~な臭い。

シンクに置いた生ごみの雑菌が繁殖している可能性もありますが、生ごみが無くても臭いがする時もありますよね?

そこで最後に、キッチンシンクの臭いの原因とお掃除方法について紹介します。


ゴミ受けの汚れ

キッチンシンクの臭いは、シンクのゴミ受けの汚れが原因だと考えられます。生ごみや食べカス、油などが流れ落ちるシンクのゴミ受けは、雑菌が繁殖しやすい部分です。

排水溝ネットを使っていても、ネットから漏れ出た汚れがゴミ受けに溜まれば臭いが発生します。


排水トラップ

シンクのゴミ受けを取り外すと見えるのが、排水トラップです。排水トラップは下水から臭いや虫の侵入を防ぐ「排水」が溜まる部分です。

臭いを防ぐ排水トラップですが、トラップ自体が汚れているとそこから臭いが発生する場合があります。

こまめな掃除が臭い取りに役立つ

キッチンシンクの掃除同様、臭いを防ぐにはゴミ受けまたは排水トラップのこまめな掃除が大切です。

定期的にゴミ受けや排水トラップのフタとなるワントラップを取り外して掃除しましょう。使用する洗剤は、重曹またはクエン酸、毎日の掃除であれば中性洗剤でもOKです。

ゴミ受けの溝や排水トラップの内部は、使い古した歯ブラシなどで細かな汚れを落としてください。また、排水管などのつまり防止のためにも、パイプ洗浄剤を使用するのもおすすめです。

毎日の掃除を心がけてキッチンシンクを清潔に保とう

キッチンのシンクは汚れやすいため、毎日のこまめな掃除がおすすめです。汚れが溜まってしまったときは、汚れの種類に適した掃除方法で綺麗にしましょう。

面倒なキッチンシンクの汚れは、プロの手に頼るのもおすすめの方法です。複数のプロの掃除業者から自由に選べる「ハウスコンシェルジュ」をぜひお試しください。

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