2022.04.05 お風呂掃除
お風呂掃除に使える洗剤の種類と選び方|浴室の掃除頻度とは
お風呂掃除を行う上では、洗剤は欠かせないアイテムです。洗剤を使うことで、汚れが気になる部分を綺麗にすることができます。
ただ、お風呂掃除の際に使う洗剤には選び方が存在します。洗剤の選び方を間違えてしまうと、思ったよりも汚れが落ちない可能性があるので注意が必要です。
そこで今回の記事ではお風呂掃除に使える洗剤の種類や選び方、便利な掃除アイテムなどを紹介します。お風呂掃除に使う洗剤選びに迷われている方や、より簡単な掃除方法を知りたい方にはとくにおすすめです。
本記事内では、お風呂の溜まってしまう汚れの種類や浴室の掃除頻度に関する情報も掲載しています。
1.お風呂の汚れの種類
お風呂の汚れには、大きく分けて6種類あります。詳細は次の通りです。
水垢
石鹸カス
湯垢
黒カビ
赤カビ
皮脂汚れ
各種類の詳細をまとめました。
水垢
水垢は、水道水のなかに含まれているカルシウムやマグネシウム、ケイ酸などが残ったことによりできる汚れです。白いウロコのような状態が特徴で、お風呂汚れのなかでは一般的。水垢はアルカリ性の汚れに分類され、酸性洗剤で落とせます。
また、水垢を落とすには表面を削る方法もあります。簡単な水垢汚れなら、すぐに落とすことが可能です。
ただ、表面を削る場合お風呂自体を傷つけます。あまりに期間が経過した水垢では落ちない可能性も。水垢を落とすなら、お風呂用洗剤を使うのが確実です。
石鹸カス
石鹼カスは主に床や壁、シャンプー・トリートメントなどの容器に付着している白い塊です。石鹼カスは、放置するとどんどん蓄積します。放置をすればするほど落としにくくなるので、注意が必要です。カビや雑菌の繁殖の原因にも、なりえます。
湯垢
湯垢は、水道水のなかに含まれているマグネシウムと石鹸が反応を起こした状態です。湯垢は酸性の汚れで、水垢とは異なる汚れに分類されます。アルカリ性洗剤または重要などを使えば、比較的簡単に落とせます。
黒カビ
高温多湿であるお風呂場では、黒カビが発生しやすいです。主にお風呂場の床や壁、タイルの間などに発生することが多くあります。
黒カビを見つけたら、なるべく早い段階で落とすことが重要です。カビを放置すると、根っこを深く生やして落ちなくなります。身体に悪影響を及ぼす危険もあるので、早めに掃除しておく必要があります。
赤カビ
赤カビ(ピンクカビ)は、「ロドトルラ」と呼ばれる酵母です。繁殖スピードが早いため、見つけたら早めに対処する必要があります。黒カビよりも比較的落としやすく、アルカリ性洗剤が効果的です。
皮脂汚れ
皮脂汚れは、身体を洗ったときに落ちるものです。お風呂場は、汚れが溜まった身体を綺麗に洗い流す場所。その分、浴室には人の垢や皮脂汚れが多く付着しています。
皮脂汚れは洗い場付近の床や壁、シャワーヘッド、鏡などにも付着していることが多いです。酸性の汚れに分類される皮脂汚れは、アルカリ性洗剤で落とせます。
2. 【汚れの種類別】お風呂掃除に使う洗剤の選び方
じつは、お風呂掃除につかう洗剤を選ぶときには汚れの種類に分けて正しく選択する必要があります。今回は、汚れの種類別にお風呂掃除に使う洗剤の選び方をまとめました。詳細は次の通りです。
【水垢・石鹼カス・皮脂汚れ】酸性・アルカリ性
【黒カビ・赤カビ】塩素系
【日常的についた汚れ】中性
各選び方の詳細を紹介します。
【水垢・石鹼カス・皮脂汚れ】酸性・アルカリ性
酸性洗剤は、水垢や石鹼カスなどのアルカリ性の汚れに使えます。酸性洗剤は塩素系と混ぜると、有毒ガスが発生します。お風呂掃除に複数の洗剤を使うときには、十分注意が必要です。
酸性の強さは「ph」という表記で表される形です。小さい「ph」は酸性が強く、汚れも落としやすいです。
ただし、酸性が強くなればなるほど使用には注意が必要です。手荒れをする可能性があるので、掃除をするときにはゴム手袋をつけるのがおすすめ。
アルカリ性洗剤は、皮脂汚れなどに最適です。アルカリ性洗剤は「ph」が8以上のものを指し、洗浄力が高いほど手荒れする可能性があります。酸性・アルカリ性の洗剤を使うときには、肌を守るためにゴム手袋の装着がおすすめです。
【黒カビ・赤カビ】塩素系
壁やタイルなどについた黒カビ・赤カビには、塩素系の洗剤がおすすめです。カビ取りにとても強い効果を発揮するので、取り扱いには注意が必要になります。目や口に入ったり皮膚についたりすると、炎症を起こす危険性があります。
ただし、塩素系洗剤は酸性洗剤との併用は絶対に避けてください。塩素系洗剤と酸性洗剤を併用すると、有毒ガスが発生します。
【日常的についた汚れ】中性
日常的についた汚れを落とすなら、中性洗剤を使うのがおすすめ。中性洗剤は、軽い汚れにとても効果的です。お風呂にある汚れ全般に有効で、一般的に発売されているお風呂用洗剤の多くは中性洗剤です。
毎日のお風呂掃除に使う洗剤を探している方や、さまざま汚れに対応できる洗剤を購入したい方にはとくにおすすめです。
3. 洗剤を使ったお風呂掃除の主な流れ
洗剤を使ったお風呂掃除には、大きく3つのステップがあります。今回は、浴槽の洗い方をピックアップして開設します。お風呂掃除の経験があまりない方や、正しい方法を知りたい方にはとくにおすすめです。詳細は次の通りです。
STEP1:汚れが気になる部分にスプレーをかける
STEP2:時間を置いてシャワーで流す
STEP3:水気をきる
各ステップの詳細をまとめました。
STEP1:汚れが気になる部分にスプレーをかける
まず、浴槽全体にお湯をかけます。浴槽全体にシャワーをかけることで、表面についた汚れを軽く落とします。例え浴槽表面に汚れが残ったとしても、お湯をかけることで取れやすい状態にすることが可能です。
このとき、冷水をかけるのはNG。汚れが取りづらくなる可能性があります。浴槽全体にシャワーをかける際には、必ず温度を高くしてかけましょう。
また、浴槽全体が適度に濡れることで洗剤がより効果を発揮してくれる状態になります。入浴後は、なるべく早めに浴槽の水を抜きお湯をかけることが大切です。
その後、洗剤をスプレーしていきます。浴槽全体はもちろん、汚れが気になる部分や外にもしっかり洗剤をかけることが大切です。
STEP2:時間を置いてシャワーで流す
スプレーをかけた後は、しばらく時間を置きましょう。通常、放置する時間は商品の裏面に記載されています。必ず記載されている時間を守った使い方を心掛けてください。
放置する時間を守らないのは、何らかのトラブルに繋がる可能性があります。放置する時間が長い方が汚れが落としやすそうと感じる方はいますが、危険です。必ず決められた時間を守った使用を徹底してください。
浴槽にスプレーをかけた状態で一定時間放置したら、シャワーで洗い流しましょう。このとき、流し残しがないように入念にシャワーをかけることが大切です。洗剤が残った状態だと、変色などのトラブルが発生する可能性があります。
STEP3:水気をきる
シャワーで汚れを洗い流したら、しっかり水気を切ります。浴槽を綺麗にしても、水滴が残ってしまうと水垢の原因に。スクイジーやタオルなどを使って、表面についた水滴を綺麗に取る必要があります。浴槽の内と外の両方についた水滴を優しく取っていきましょう。
スクイジーとは、水切りを行うT字型のアイテムです。浴室の水滴や窓の結露などを除去するのに活躍します。取っ手が付いているので、余計な力を入れなくても簡単に水気を切ることが可能です。
取っ手部分にぶら下げる用の穴が空いていれば、壁などにひっかけることもできます。スクイジーを頻繁に使う方や、お風呂上がりに床や壁の水気を取りたいにはぶら下げる用の穴があいた商品がおすすめです。
4. お風呂掃除で洗剤以外に使えるアイテム
お風呂掃除をするときには、さまざまな道具を使います。今回は、お風呂掃除をするときに洗剤以外に使える便利なアイテム3選をまとめました。詳細は次の通りです。
ブラシ
スポンジ
ゴム手袋
各アイテムの詳細を紹介します。
ブラシ
ブラシは床や壁、タイルの間など広範囲のものから細かな作業まで幅広く使えるアイテムです。頑固な汚れを擦って落とす掃除にも最適で、お風呂掃除には欠かせないアイテムの1つのです。
お風呂掃除で使われるブラシには、大きく4種類が存在します。詳細は次の通りです。
スティックタイプ
電動タイプ
ハンディタイプ
スティックタイプを使えば、わざわざ屈まなくても掃除できます。一度に広範囲を掃除できるので、毎日の掃除がより楽にする事も可能です。スティック部分は、伸縮可能・不可の2種類があります。
電動タイプは、ブラシ部分が自動で動きます。自分で擦る必要がないので、楽に掃除できるのが魅力。スティック・ハンディタイプよりは高価ですが、かなり便利なアイテムです。
ハンディタイプは、手持ち部分がついた一般的なブラシです。自分で擦って汚れを落とすので、細かな部分や汚れを落としたい部分をピンポイントで狙えます。
スポンジ
スポンジは浴槽から床、壁などお風呂掃除のありとあらゆる場所に使える万能アイテムです。お風呂掃除で使われるスポンジには、大きく3つの種類があります。詳細は次の通りです。
スティックタイプ
クロスタイプ
四角いタイプ
スティックタイプを使えば、手が届きにくい天井や壁の高い部分も楽に掃除できます。わざわざ屈んで掃除する必要がないので、体への負担を減らせるのも魅力的です。
クロスタイプは、細かな部分を掃除するのに最適。シャワーヘッドや蛇口の細かな部分などについた汚れを落とせます。スティック・四角いタイプでは掃除しづらい細かな部分まで掃除できるのは、魅力的です。
四角いタイプは、直接汚れを擦って落とすことに向いています。自分の力加減で自由に掃除できるので、傷をつけるリスクを減らせます。
ゴム手袋
ゴム手袋は、手を汚れや洗剤から守ってくれる便利なアイテムです。お風呂掃除では、さまざま洗剤を使います。お風呂掃除をしている間に手が荒れたり、傷がつく恐れも。ゴム手袋をつけておけば、肌を守れます。
ゴム手袋には、大きく3種類が存在します。詳細は次の通りです。
薄手
中薄手
厚手
薄手タイプのゴム手袋は、主にキッチンでの使用がおすすめです。薄手タイプのゴム手袋なら、ほとんど素手に近い状態で使えます。扱っているものの感触をしっかり確認可能です。
中薄手タイプは、薄手タイプのものよりも厚みがあります。中薄手タイプは掃除や洗濯時におすすめです。厚さと素手感の両方を実現する便利なアイテムです。
厚手タイプは、3種類のなかで最も分厚いタイプです。洗剤を使った掃除や手荒れが心配な作業の際に、おすすめ。
また、最近のゴム手袋はブラシがついているものも発売されています。ブラシ付きのゴム手袋を使えば、わざわざスポンジやブラシを持つ必要がありません。肌を守りながら道具を使わずに掃除できるのは、大きな魅力です。
ゴム手袋のなかには、おしゃれなデザインのものも多く販売中です。身に着けるだけで気分を上げられます。掃除を気持ちよく行いたい方や、なるべく楽しく掃除したい方にはとくにおすすめです。
5.お風呂掃除の頻度
お風呂掃除の頻度を各場所別にまとめました。お風呂掃除が面倒でなるべく回数を減らしたい方や、清潔な状態をなるべく保ちたい方にはとくにおすすめです。
浴室全般
小物系の頻度
各場所・アイテム別の詳細や理由を紹介します。
浴室全般
浴室全般の掃除頻度は、「毎日」が理想的です。お風呂は毎日必ず使う場所であるため、汚れが溜まりやすいです。家族の人数が多ければ、その分使用頻度も増えます。
お風呂は高温多湿で、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。こまめに掃除を行って、常に清潔な状態を保っておく必要があります。
例えば、浴槽やふたはお湯をかけて表面についた汚れを落としましょう。その後、スポンジ・洗剤を使って汚れを擦ります。力を入れて擦ると傷つく恐れがあるため、優しく擦ることが重要です。汚れを落としたら、シャワーで洗い流します。
排水口なら、溜まった髪の毛を取ることが大切です。髪の毛が溜まった状態を放置すると、詰まりや排水管の汚れに繋がります。
また、お風呂の綺麗な状態をなるべくキープするなら以下の方法を参考にしてください。
換気する
水気をとる
入浴後にすぐ掃除する
熱いシャワーを全体的にかける
アイテムを床に置かない
毎日以上の行動を心掛けるだけで、汚れが溜まっていくのを予防できます。
小物系の頻度
お風呂で使用する小物系の掃除頻度は、「毎日」が理想的です。お風呂を使えば、小物系にもシャンプーやボディーソープなどの泡が付着している可能性があります。
お風呂に入った後には小物系を置いた部分も洗い流してあげましょう。お風呂使用後にすぐ洗い流せば、表面についた汚れは比較的簡単に洗い流せます。週に何回かは表面についた汚れを落とすために、スポンジで擦り洗いしてあげる必要があります。
また、小物系の置き場所は床よりも壁や台の上などがおすすめです。小物系を床に直接置くと、汚れが溜まります。カビや雑菌が繁殖する原因になるので、汚れが付着しない場所に置くことが大切です。
6. お風呂掃除は洗剤だけだと完全に汚れは落とせない!プロに依頼しよう
お風呂掃除に洗剤を使うなら、悩んでいる汚れの種類にあったアイテムを選ぶことが大切です。お風呂には、さまざまな汚れが蓄積します。汚れに最適な洗剤と正しい掃除方法を理解した上で、頑固な汚れを除去していきましょう。
ただし、お風呂掃除をより本格的に行うなら洗剤だけでは不十分です。プロのクリーニング業者に依頼して、汚れを完全に落としてもらいましょう。
プロの業者に依頼すれば、専門的な知識と技術を有する方が汚れをしっかり取り除いてくれます。業者が取り扱う専門的な機械を使用するので、洗剤だけでは取りきれなかった汚れも除去可能です。
また、プロの業者に依頼すれば普段自分では届かない奥底の汚れまで取ってくれます。もちろん利用料金は発生しますが、その分確かな効果・実力を発揮してくれる便利なサービスです。
お風呂の掃除を行う業者は、複数存在します。予算や自身が求めるサービスをある程度決めた上で、希望にあうところを選んでいきましょう。気になる業者を複数選んで、比較・検討するのがおすすめです。