2023.01.05 お風呂掃除
お風呂場にある換気扇の掃除方法をタイプ別に紹介
お風呂場の換気扇汚れが付きやすく、放っておくとすぐに汚れてしまいます。
汚れを放置しておくと、故障や不具合など、さまざまなリスクを引き起こします。
しかし、具体的な掃除方法がわからないという人も多いでしょう。
この記事では、お風呂場の換気扇を正しく掃除するための方法を解説します。使用している換気扇のタイプによって掃除方法は異なるので、早速詳しくチェックしていきましょう。
換気扇を掃除しないままでいるリスク
お風呂場の換気扇は、定期的に掃除するのが望ましいです。
換気扇の掃除を長い間放っておくと、さまざまなリスクを引き起こしてしまいます。どのようなリスクが発生してしまうのか、具体的に見ていきましょう。
お風呂が汚れやすくなる
換気扇の掃除をしなければ、お風呂場が汚れやすくなるのが第一のリスクです。
換気扇が稼働しているときは、空気だけでなくホコリやゴミも吸い込んでいます。そのため、換気扇の内部は汚れが溜まりやすくなり、掃除をおろそかにすると汚れはどんどん蓄積されていきます。
換気扇に汚れがたまると吸引力も低下し、お風呂場の湿気を逃すことも困難です。湿気を逃せなくなったお風呂場はカビが発生しやすくなり、悪臭の原因となる恐れがあります。
さらに、換気扇の内部に溜まったホコリやゴミが落ちてくる場合もあるので、入浴しても体を清潔に保てなくなるかもしれません。
電気代が高くなる
換気扇が汚れていると、電気代にも影響が表れます。換気扇に溜まったホコリやゴミは吸引力を弱くさせるので、換気の効率を低下させるためです。したがって、本来の状態よりもお風呂場の換気に時間がかかり、電気代が高くなってしまうこともあります。
「電気代を節約したい」と考えている人は、まず換気扇の汚れをとることから始めましょう。
衣類が乾きにくくなる
換気扇が汚れたお風呂場に衣類を干した場合、乾きにくくなる恐れがあります。
ホコリやゴミが溜まった換気扇は、吸引力が低下するので湿気がこもりやすくなります。
湿気をうまく逃せられないお風呂場に衣類を干しても、通常より乾くのに時間がかかるのでストレスが大きくなるでしょう。また、乾いたとしても衣類にカビなどのニオイが移るかもしれません。
運転時の音がうるさくなる
換気扇が運転するときの音が大きくなるのも、掃除を放っておくリスクです。
掃除をしていない換気扇の内部には、ホコリやゴミなどの汚れが溜まります。ファンには汚れがついてしまうので、結果的に換気扇が運転する音がうるさくなることがあります。
場合によっては違和感のある音が鳴ることも珍しくありません。
換気扇の寿命が短くなる
汚れが溜まったままの換気扇は、寿命が短くなる傾向があります。
「お風呂場にカビが生えやすくなった」「換気扇を回すレベルを強くしているのに、まったく効果がでていない」などの状態に覚えのある人は、換気扇の汚れを疑ってください。
最悪の場合は換気扇の故障にもつながるので、十分に注意しましょう。
お風呂場にある一般的な換気扇の掃除方法
お風呂場の換気扇を放っておくリスクを紹介しましたが、実際にどのように掃除をすればよいのかわからない人は多いでしょう。
換気扇のタイプ別に掃除方法を解説するので、自宅の換気扇に合った方法で正しく掃除を行ってください。ただし、どのタイプにも共通している注意点を押さえなければなりません。
まず、換気扇を掃除する前には必ず換気扇の電源やブレーカーを落としましょう。電源やブレーカーを落とさなければ、事故につながる恐れがあります。換気扇掃除によるケガや感電するリスクもあるので、注意が必要です。
換気扇の掃除をする場合に使う洗剤は、中性洗剤がおすすめです。換気扇は、洗剤によって変色や変形をする場合があります。万が一のリスクを防ぐためにも、中性洗剤を使うように心がけましょう。
また、換気扇の本体に水がかからないように気をつけてください。お風呂場の換気扇は、あくまでも精密機器です。そのため、水洗いをすると故障してしまうかもしれません。
洗剤を直接ふきかけるのも、故障の原因になるので避けてください。換気扇のパーツを外して水洗いしたときは、完全に乾いてから組み立てるようにしましょう。
換気扇を掃除するうえでの注意点を踏まえ、まずは一般的な換気扇の掃除方法を紹介します。
掃除前に用意するもの
一般的な換気扇掃除で用意するものは、スポンジと中性洗剤です。ほかには掃除機や雑巾などがあるとより便利です。掃除機は、換気扇のホコリやゴミを吸い取るときに活躍します。
水洗いで取りにくい汚れを吸引してくれるので、掃除機を使えば換気扇をさらにきれいにできます。換気扇を掃除するときはパーツを外さなければならないので、外したパーツが入るようなバケツや洗面器などの容器を用意しておくとよいでしょう。
また、綿棒や爪楊枝、歯ブラシも準備しておくと、スムーズに換気扇についた汚れを取り除けます。綿棒や爪楊枝、歯ブラシがあれば、スポンジや雑巾のみでは落とせないような細かいポイントの掃除がしやすくなります。
新品のような仕上がりになる可能性も高いので、せっかく換気扇を掃除するのであれば準備しておくことをおすすめします。
掃除する流れ
お風呂場にある一般的な換気扇を掃除するときにかかる時間は、およそ10分です。
掃除する流れをきちんと押さえるだけで時短にもなるので、きちんとチェックしていきましょう。換気扇掃除ではじめに行うのは、カバーを外すことです。
換気扇のカバーをとるには、バネのようなパーツを外さなければなりません。バネのようなパーツを外し、カバーの両端を引っ張るだけでとれるので取り外しは簡単です。
カバーを取り外せたら、次はシロッコファンを外しましょう。シロッコファンは、カバーの奥にある換気扇本体です。シロッコファンを取り外したら、掃除機で換気扇のパーツについたホコリを吸い取ります。
そのあとに外したパーツを洗剤につけ置きするようにしてください。つけ置きする時間の目安は、5分です。思ったよりも汚れがある場合は、1時間ほどつけ置きするとよいでしょう。
つけ置きで浮いた汚れは、スポンジを使って落とします。軽くこすると大体の汚れは落ちるようになるはずです。隅についた落としにくい汚れは、綿棒や爪楊枝、歯ブラシを試してみてください。
すべてを掃除し終わったら、きちんとパーツを乾燥させましょう。パーツが乾いたことを確認したら、元通りに組み立てるまでが流れです。
掃除する際の注意点
一般的な換気扇を掃除するときは、取扱説明書をよく読むようにしてください。
一般的な換気扇といっても、ものによってカバーの外し方は異なる場合があります。不安がある人は、換気扇の取扱説明書を確認し、記載されている流れにそってカバーを外すのがおすすめです。
シロッコファンを外す際も取扱説明書を参考にするとよいでしょう。取り外しに工具が必要なケースもあるため、はじめから取扱説明書をチェックしておいたほうがスムーズに掃除を進められます。
また、換気扇の汚れを落とす際は、すぐに水洗いしないようにしてください。特に、フィルターは水洗いをすると汚れがこびりついてしまいます。乾いたまま掃除する必要があるので、気をつけましょう。
カバーが外せないタイプの換気扇の掃除方法
続いて、カバーを外せない換気扇を掃除する方法を紹介します。
カバーが外せない換気扇を使っている場合、特に掃除の仕方に迷ってしまう人は多いかもしれません。換気扇を壊さずに掃除する方法を解説するので、ぜひ参考としてお役立てください。
掃除前に用意するもの
カバーを外せない換気扇を洗うときに用意するものは、一般的な換気扇を掃除する方法とそれほど大きく変わりません。
まず必要なのは、スポンジと中性洗剤です。さらに、ブラシや雑巾を準備しておくとよいでしょう。
一般的な換気扇とは異なり、カバーを外せないタイプの換気扇は内部まで掃除をしなくてよいのが特徴です。簡単に掃除をしたいときは、雑巾と掃除機を使うだけで十分です。
ちなみに、雑巾はマイクロファイバークロスがおすすめです。マイクロファイバークロスは吸水性に優れているので、換気扇掃除にはとても向いています。
換気扇を掃除する際は、水分は大敵です。しかし吸水力が高いマイクロファイバークロスを使うと、パーツが乾くのがとても速くなります。
掃除する流れ
カバーを外せない換気扇を掃除するときは、まず換気扇の電源を切ってください。電源を切らないまま掃除を始めてしまうと、換気扇が故障する原因になることもあります。また、感電する恐れもあるので気をつけましょう。
換気扇の電源をオフにしたら、フィルターを外します。フィルターを外すときは、換気扇の横につまみを引っ張ってください。つまみを引っ張ればすぐにフィルターを取り出せるはずです。
取り出したフィルターは、はじめに掃除機で汚れを吸いとりましょう。フィルターにはホコリなどの汚れがついているので、はじめから水洗いをすると逆に落としにくくなることがあります。
はじめは掃除機でフィルターのほこりを吸い取ってください。掃除機だけでフィルター掃除をすると黒ずみが少し残る場合があります。
フィルターの黒ずみが気になる場合は、洗面所のシンクなどに水を張ってフィルターをつけ置きしましょう。その際は、中性洗剤をかけると汚れが落ちやすくなります。細かいポイントの汚れを落とすときは、歯ブラシやスポンジを使ってみてください。
汚れが落ちたら洗剤をきちんとすすぎ、フィルターを完全に乾かしてから元の場所に戻すのが大切です。カバーの汚れは、濡らした雑巾で拭きましょう。雑巾の水はしっかりと絞り、カバーの表面にたまった汚れを落としてください。
掃除する際の注意点
カバーを外せないタイプの換気扇は内部まで掃除できないので、フィルター掃除がとても大切です。
フィルターをつけ置きでしっかり掃除するときは、きちんと乾かしてから元に戻しましょう。フィルターを乾かす場合は、乾拭きもしてください。より速くフィルターが乾くはずです。
シロッコファンが外せないタイプの換気扇の掃除方法
お風呂場の換気扇には、シロッコファンが取り外せないタイプもあります。
肝心のシロッコファンを取り外せない場合は、どのような掃除方法があるのでしょうか。詳しくチェックしてきましょう。
掃除前に用意するもの
シロッコファンを取り外せない換気扇を掃除するときは、掃除が大切です。
シロッコファンが取り外せないので、汚れを吸い取るには掃除機の存在が欠かせません。また、中性洗剤と雑巾の用意も忘れないでください。「直に中性洗剤を使ってはいけないのではないか」とお悩みの人は多いかもしれません。
しかし、掃除機を使ったあとであれば、中性洗剤を使っても問題ありません。雑巾は、カバーを外せないタイプの換気扇を掃除する場合と同じように、マイクロファイバークロスがおすすめです。
掃除する流れ
取り外し不可能なシロッコファンをもつ換気扇を掃除するときは、電源をオフにしてください。
電源のオフは、どのような換気扇を掃除する場合でも必ず必要なポイントです。忘れないように注意しましょう。換気扇の電源をオフにしたら、最初に掃除機でホコリやゴミなどの汚れを吸い取ります。
掃除機を使わないとシロッコファンの周りのホコリや汚れが取りづらくなるので、余計に時間がかかる恐れがあります。ある程度掃除機でホコリやゴミが取れたら、次は雑巾で汚れを拭き取ります。拭き取る際の雑巾には、少しの中性洗剤を入れた水を含ませましょう。
中性洗剤入りの水に雑巾を浸したあとは、固く絞るのが大切です。水が滴るまま雑巾を使うと、換気扇の故障につながります。雑巾で汚れを拭き取ったあとは、拭いた箇所をきちんと乾燥させてから換気扇の電源を入れてください。
掃除する際の注意点
シロッコファンを外せないタイプの換気扇の掃除は、とても難しいのが事実です。内部まで掃除できないことにストレスを感じる人もいるでしょう。
シロッコファンは取り外せないので、無理に外してしまうと破損する恐れがあります。さらに元に戻せなくなることがあるかもしれません。
換気扇が故障するケースもあるので、注意が必要です。換気扇の内部まで掃除したい人は、業者への依頼がおすすめです。自分一人だけで解決するのではなく、プロに換気扇の掃除を任せてください。
浴槽乾燥機の掃除方法
最後に、浴槽乾燥機を掃除する方法をみていきましょう。お風呂場の換気扇のほかに欠かせないのは、浴槽乾燥機です。
浴槽乾燥機はお風呂場で衣類を干すときにとても便利ですが、掃除を放置したままでいると汚れやカビが生じやすくなります。浴槽乾燥機の正しい掃除方法を押さえ、きれいな浴槽乾燥機を取り戻しましょう。
掃除前に用意するもの
浴槽乾燥機を掃除するときは、掃除機や中性洗剤、雑巾などがあると便利です。
ほかの換気扇を掃除する時と同様に、掃除機はホコリやゴミを吸い取るときに大活躍します。さらに中性洗剤があれば、掃除機では取れなかった汚れがきれいにとれるので新品のような浴槽乾燥機に仕上げられるでしょう。
雑巾は、浴槽乾燥機のパーツを乾拭きするときに使います。また、綿棒や歯ブラシなどがあると、より細かいところまで掃除できます。掃除機や雑巾だけでは落としきれない汚れが気になるときは、綿棒や歯ブラシを使ってください。
さらにあると便利なのは、マスクとメガネです。浴槽乾燥機はお風呂場の天井についているので、掃除をするときは上からホコリやゴミが落ちてくるかもしれません。
そのため、ホコリやゴミが落ちてきてもよいようにマスクやメガネをしておくと安心です。
掃除する流れ
浴槽乾燥機を掃除するときも、まずは電源をオフにしてください。
電源を落としたあとは、ある程度時間をおくようにしましょう。電源を切ってしばらく時間が経たなければ、乾燥機の部分がまだ熱をもっているかもしれません。熱をもったまま浴槽乾燥機の掃除をスタートすると思わぬ事故の原因になるので、十分な注意が必要です。
電源を切り、浴槽乾燥機の熱が逃げたのを確認したら、乾燥機を開けて掃除機でフィルターのホコリやゴミを吸い取ってください。より掃除しやすくするには、掃除機のノズルを細長いタイプのものに変えておくことをおすすめします。
もし、細かい部分の汚れが気になったら綿棒や歯ブラシを使いましょう。また、フィルターは壊れやすい部分です。そのため、掃除をするときは優しくすることを心がけてください。力を入れすぎると穴を開けてしまう恐れがあるので、注意しましょう。
フィルターをしっかり掃除したい場合は、フィルターを乾燥機から外し、水またはぬるま湯ですすいで汚れをこすり落とすとよいでしょう。黒ずみなどの汚れが残っている場合は、中性洗剤を使います。汚れをきれいに落とせたら、フィルターを乾燥させます。
乾拭きしたあとは、直射日光があたらず風通しのよいところでフィルターを乾かしてください。カバーとファンも、乾拭きします。カバーとファンの汚れがひどいときは、フィルターと一緒に水洗いすることをおすすめします。
掃除する際の注意点
浴槽乾燥機を掃除するときは、なるべく化学繊維の雑巾は使わないようにしましょう。化学繊維の雑巾は、かなり細かい目で繊維を編み込んでいます。そのため、浴槽乾燥機のパーツの表面を傷つける場合があるので気をつけてください。
また、使う洗剤は必ず中性洗剤にしましょう。酸性やアルカリ性の洗剤は洗浄力が強いですが、浴槽乾燥機のパーツが傷む恐れがあります。間違った方法で掃除をすると、乾燥機の故障だけではなくパーツを傷める原因になるのは覚えておきましょう。
まとめ
お風呂場の換気扇を掃除するときは、細心の注意が必要です。換気扇と一口に言っても、種類によって掃除の方法は異なります。ただ、どのような換気扇であっても共通して大事なポイントはあります。掃除の前には、必ず電源だけはオフになっていることを確認するようにしましょう。
また、お風呂場の換気扇掃除が難しいと感じた場合は、プロのクリーニング業者に相談するのも一つの方法です。無理やり掃除をすれば、換気扇の故障のほか、事故につながる恐れがあります。安全を第一に換気扇の掃除を行い、お風呂場の快適性を保ちましょう。