2022.01.13 キッチン掃除
キッチンの換気扇をキレイに!毎日の簡単掃除&年1回の大掃除方法
頻繁に使用しているものの、お手入れが面倒になりがちなキッチンの換気扇。しかし、定期的に換気扇を掃除しておかないと、性能悪化や故障などのトラブルを起こしかねません。
そこで今回は、苦手意識がある人も多い「キッチンの換気扇」の掃除方法を解説。
毎日できる掃除から年末に役立つ大掃除方法まで、プロ目線のお掃除テクニックをお教えします。
キッチンの換気扇で汚れやすい部分
キッチンの換気扇を掃除する前に、どんな部分が特に汚れているのかチェックしておきましょう。
ファン
キッチンの空気の入れ替えに必要な、換気扇のファン部分。換気扇のファンには「プロペラファン」と「シロッコファン」の2種類があります。
屋外に空気を排出するプロペラファンは、羽根のようなプロペラが特徴的。種類にもよりますが、カバーなどが付いておらずファンがむき出しになっているものもあります。
ダクトを通じて空気を排出するシロッコファンは、通常はレンジフード内部に収納されています。筒のような形状をしており、カバーを外して取り出す必要があります。
フィルター
ファンに直接触れないようにするほか、ファンの汚れを防ぐ「フィルター」。ここでは、不織布やガラス繊維でできたフィルターではなく、元々取り付けられている金属板のフィルターを指します。
換気扇備え付けのフィルターは、レンジフード型の換気扇に取り付けられていることがほとんど。また、スリム型のレンジフードの場合、整流版を外したところに付いている場合もあります。
空気を吸い込む際に油やホコリの汚れが付着するため、換気扇の中でも特に汚れが気になる部分です。
レンジフードカバー
シロッコファンタイプの換気扇は、ダクトやファンを隠すために「レンジフードカバー」が付いています。
キッチンの天井付近に設置されているため視界に入りにくく、普段はあまり汚れが気にならないかもしれません。しかし、ファンやフィルターと同じく空気中に舞うホコリや料理中に飛び散った油汚れが付着しやすい部分です。
キッチンの換気扇掃除で用意するもの
頑固なベタベタ汚れが付きやすい、キッチンの換気扇。お掃除前には以下のアイテムを準備しましょう。
換気扇の分解用工具
換気扇の各部品は、ネジなどで留められています。細かな部品までお掃除するには、ドライバーなどの分解用の工具が必要です。
ただし、換気扇の種類によっては分解できないタイプもあります。換気扇を壊してしまわないように、必ず換気扇の取扱説明書を見ながら分解しましょう。
掃除用具
キッチンの換気扇を掃除するのに必要なアイテムは、以下のとおり。
- ゴム手袋
- スポンジ
- 布巾またはキッチンペーパー
- ゴミ袋
- 使い古した歯ブラシまたは割りばし
- 新聞紙
- 食品用ラップ
換気扇をしっかり掃除するためにも、上記の掃除用具は用意しておいてください。
掃除用の洗剤
換気扇の油汚れは酸性のため、アルカリ性の洗剤を使用します。
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ性洗剤
重曹やセスキ炭酸ソーダは、液体タイプではなく粉末タイプを用意しましょう。
油汚れをしっかり落とす!換気扇の大掃除方法
キッチンの換気扇に付く汚れの正体は、料理中に飛び散った「油」と室内に舞う「チリやホコリ」です。ベタついた換気扇の汚れは落としにくく、毎日使うからこそ汚れが蓄積して頑固な汚れになりがち。
長年の換気扇汚れを落とすには、定期的な大掃除が必要です。ここでは、ベトベトになった換気扇をピカピカにする、換気扇の大掃除方法を解説します。
ファンの汚れ落とし方法
換気扇のファンは取り外しに時間がかかるため、掃除が後回しになって油汚れが放置されがち。だからこそ、大掃除の際にきちんと掃除しておきましょう。
ファンの汚れを落とす方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 換気扇の下に新聞紙を敷き、換気扇を分解してファンを取り出す
- 鍋に水1リットルを入れ、重曹またはセスキ炭酸ソーダ大さじ3杯を混ぜて沸騰させる
- 沸騰して10分経ったら火を止め、しばらく冷ます
- 分解したファンをごみ袋に入れ、冷めた重曹またはセスキ炭酸ソーダを注ぐ
- 1~2時間程度、漬け置く
- 漬け置き後、歯ブラシや割りばしで細かな汚れをかき落とす
- 汚れをお湯で洗い流し、乾燥させる
アルカリ性の重曹またはセスキ炭酸ソーダは、酸性の油汚れを浮かせます。ゴシゴシと力を入れて洗う必要もなく、ほかの掃除や家事の合間にできておすすめです。
また、ほとんど使い捨てできる掃除用具のため片付けの手間がかからず、ネジなどの細かな部品も一気に掃除できるのもポイントですよ。
フィルターの汚れ落とし方法
換気扇フィルターの汚れは、重曹と歯ブラシで掃除します。
- 換気扇の下に新聞紙を敷き、換気扇を分解してフィルターを取りだす
- シンクなどに新聞紙を敷いて、フィルターを並べる
- フィルター全体が見えなくなるくらいに、まんべんなく重曹をふりかける
- 2~3時間、漬け置く
- 漬け置き後、歯ブラシで細かな汚れを落とす
- 汚れをお湯で洗い流し、乾燥させる
目の荒いフィルターであれば、スポンジなどで簡単に汚れが落とせます。また、重曹で落とせないようなしつこい油汚れは、アルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダに変えて試してみましょう。
レンジフードカバーの汚れ落とし方法
取り外せない換気扇のレンジフードカバーは、アルカリ性洗剤を使って汚れを落とします。
- 布巾またはキッチンペーパーにアルカリ性洗剤を染み込ませる
- レンジフードカバーの汚れが気になるところに、貼り付ける
- 上から食品用ラップをかぶせるように貼り、30分または1時間程度置く
- 布巾またはキッチンペーパーで拭き取る
水拭きや洗剤を染み込ませた布巾でも落とせなかったしつこい汚れは、洗剤を直接汚れに密着させて落とすのがベスト。
換気扇の外側だけでなく換気扇内部も同じように掃除しておきましょう。
簡単にできる!毎日の換気扇掃除方法
換気扇をキレイに保つには、定期的な分解掃除だけでなく毎日のお掃除も大切。しつこい汚れにしないためにも、日頃から換気扇をこまめに掃除しておくべきです。
ただし、時間や手間がかかる掃除は面倒なのが悩みの種。そこでここでは、簡単にできる毎日の換気扇お掃除方法を伝授します。
重曹スプレーで拭き掃除がおすすめ
換気扇の大掃除でも使用した重曹は、スプレーにしておけば毎日の換気扇掃除もラクチン。
重曹スプレーの作り方は、水200mlに対して小さじ2杯の重曹を混ぜ合わせ、スプレーボトルに詰めるだけです。
換気扇の内部やレンジフードカバーに重曹スプレーをふきかけ、キッチンペーパーや布巾で拭き取ればOK。付着したばかりの油やほこりの汚れならば、キレイに落とせますよ。
レンジフードフィルターを活用
不織布やガラス繊維製のレンジフードフィルターは、換気扇のフィルターに直接汚れが付くのを防ぎます。使い捨てのため交換の手間もかからず、大掃除の手間も省けます。
フィルターはファンやレンジフードの種類によって形状やサイズが異なるため、自宅のキッチンの換気扇に合うかどうかをチェックしておいてください。
キッチンの換気扇掃除時の注意点
キッチンの換気扇掃除をする際は、トラブルを回避するため以下の点に注意しましょう。
分解前は必ず換気扇の電源をオフ
換気扇のファンは高速で回っているため、電源が入っている状態で手が触れると大けがになりかねません。
換気扇を分解する前は必ず換気扇のスイッチがオフになっているか、コンセントから換気扇のコードを抜いてあるかを確認しましょう。
ファンやフィルターの素材をチェック
換気扇のファンやフィルターは、さまざまな素材でできています。アルミや銅、真鍮素材のファンやフィルターは、重曹やセスキ炭酸ソーダを使用すると黒く変色します。
掃除前には必ず取扱説明書を見て、素材を確認しておきましょう。
細かな部品の紛失に注意!
換気扇を分解する際、ネジなどの細かな部品を紛失する恐れがあります。紛失した部品によっては取り寄せに時間がかかることもあり、その間換気扇が使えなくなるのは大変困りますよね。
換気扇掃除をする時は、細かな部品は排水溝ネットなどに入れてまとめて置くのがベスト。そのまま漬け置きもできるため、ビニール袋よりもネットに入れておくと便利ですよ。
セスキ炭酸ソーダを使うなら手袋必須
アルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダは、素手で扱うと手が荒れてしまいます。セスキ炭酸ソーダを使用するなら、ビニール手袋を付けましょう。
汚れやすいキッチンの換気扇は定期的に掃除しよう
キッチンの換気扇掃除は、油とホコリによるベタベタ汚れを落とすのがとにかく面倒。換気扇の汚れを悪化させないためにも、定期的なお手入れと毎日の掃除を心がけましょう。
「毎日忙しくてそこまで手が回らない」「換気扇の分解ができるか不安」という方は、複数のお掃除業者から選べる「ハウスコンシェルジュ」でプロに依頼してみませんか。