コンシェルジュコラム

2023.01.20 キッチン掃除

ガスコンロの掃除方法を部位別に紹介!頑固なこびりつきを落とすには?

ガスコンロは油やこげつきなどで汚れになりやすいです。日常的に使用する頻度も高いため、汚さないように気をつけていても、すぐに汚れてしまいますよね。

汚れを放置していると、掃除が大変になります。そこで今回は、ガスコンロの掃除方法を部位別にご紹介します。必要な道具などもご紹介するので、ガスコンロを掃除する際の参考にしてみてください。

天板の掃除方法

天板は、ガスコンロの土台ともいえる平らなスペースで、鍋のふきこぼれや油汚れがつきやすい箇所です。軽い汚れは料理などで使用した後に布やスポンジで水拭きすることによって取れることもあります。

しかし掃除を怠ると汚れが蓄積されて取れにくくなってしまいます。天板は材質により掃除方法や必要な道具が異なるため、それぞれの方法をご紹介します。

必要な道具

布やスポンジたわし、素材に応じて台所用洗剤とクリームクレンザーなどを用意してください。ガラストップは専用クリーナーがあると便利です。

掃除方法

まずガラストップの場合は、水を含ませたスポンジで天板をふき取ります。汚れを落としたら水や洗剤が残らないように乾いた布でふき取りましょう。

天板をふき取るだけでは油汚れは完全に落ちきらないかもしれません。頑固なこびりつきを落とすためには、丸めたラップに専用のガラストップクリーナーもしくはクリームクレンザーをつけてこすりましょう。こびりつきを落とすことができたら乾いた布などでふき取ります。

次にフッ素コートトップやアルミトップの場合です。ガラストップとくらべて、安価なぶん耐久性が弱い特徴があります。よって頑固な汚れがついていても金属たわしなどの固い道具を使用した掃除は控えましょう。

耐久性に注意しながら、水が薄めた台所用洗剤を含ませた布か、スポンジで汚れた箇所をふき取り、汚れを落とせたら乾いた布でふき取ります。

鍋のふきこぼれなどを放置してしまうと、とくにシミなどが残ってしまう可能性がある素材です。定期的な掃除を心がけましょう。

ホーロートップ場合は、クリームクレンザーをつけ、油汚れなどをこすり取ります。ステンレストップの場合は、クリームクレンザーを使い、布やスポンジで磨いて汚れを取ってください。

どちらもクリームクレンザーを使用しますが、ステンレストップはこするのではなく、磨いて汚れをきれいにしましょう。

注意点

先述したように、天板は素材によって掃除の方法が異なります。取扱説明書などでご自宅の天板がどの素材を使用しているかを事前に確認し、掃除道具を揃え、掃除を行いましょう。

また、クリームクレンザーは、研磨性が高いものだと傷がつくおそれがあります。常用してしまうと、表面印刷が薄くなるので常用は避けましょう。

五徳の掃除方法

五徳はフライパンなどを火にかけるときに置く台のことです。五徳の素材は主に2種類でホーロー製とステンレス製があります。ブラックもしくはグレーはホーロー製、シルバーのものはステンレスと見た目からある程度判断も可能です。

必要な道具

汚れを拭くための布やスポンジと台所用洗剤、クリームクレンザーを用意しましょう。重曹があると重曹を使用して掃除もできます。ステンレス製の五徳を使用されている方は、ステンレスクリーナーも用意してみてもいいでしょう。

掃除方法

軽い汚れなら、掃除しやすいように五徳を取り外し、台所用洗剤を含ませた布などでふくことで、汚れを落とすことができます。

頑固なこびりつきを落とすためには、水を張った鍋などに五徳が完全につかるまで入れてください。そのまま10~30分火にかけます。

すると汚れが浮いてくるので、火を止めて冷まします。冷ました五徳は台所用洗剤を含ませたスポンジなどで汚れをこすり取ります。

また重曹を使用して掃除する方法もあります。重曹を入れた鍋に五徳を入れて火にかけるとより、汚れが浮いてきます。重曹を含ませたスポンジなどでこするように汚れを取ることで、頑固なこびりつきも落とすことができるでしょう。

ステンレス製の五徳は、火があたる部分は茶色に変色したり、触るとザラザラになったりします。汚れが気になったらクリーナーでふきましょう。しかし材料の性質上、火があたって変色することは避けられません。見た目が気になる方は定期的にクリーナーでふく必要があります。

注意点

火にかけた五徳は非常に熱くなります。温度を確認して、触れることを確かめてから火傷に注意して取り出してください。

ホーロー製の五徳は、汚れを取ることで塗装が剥げて変色することもあります。力を入れて掃除してしまうと、塗装も同時に剥がしてしまうため、あまり力を入れずにこすってみてください。

また重曹を使用する場合は、重曹を入れて溶かした水を沸騰させるようにしましょう。もし沸騰した水に重曹を後から入れてしまうと、吹き出す可能性が高いです。吹き出してしまうと、天板が汚れ、掃除の二度手間になってしまうため注意してください。

バーナーの掃除方法

バーナーは本体だけでなく、温度センサーやバーナーキャップなどの部位が装備されており、部位によって掃除の方法が異なります。小さいですが、安全に火を点火するために大事な部位です。

必要な道具

汚れをふき取る布や、本体や細部を掃除するために歯ブラシや竹串を用意しましょう。重曹を使って掃除する方法もあります。

掃除方法

まず本体やバーナーキャップは、布で汚れをふき取ります。本体は、バーナーキャップを取り、穴に竹串を差し込んで掃除してください。もしバーナーが目詰まりすると不完全燃焼や火がつかないなどの原因になってしまいます。

バーナーキャップの頑固なこびりつきを落とすためには、毛先が固くない歯ブラシなどで凹凸部分を掃除しましょう。もしブラシなどで汚れが落とせない場合は、つまようじなどの細いもので汚れを落とし、台所用洗剤で丸洗いしてください。

汚れを洗い流したら、乾いた布で水分をふき取る、あるいはしっかりと乾かしてから取りつけましょう。水分がついたまま取りつけると、カビが発生する可能性があります。

温度センサーは、水で絞った布で頭部と執念の汚れをふき取りましょう。立ち消え安全装置や点火プラグの汚れは、布でふき取りましょう。

重曹がある方は、ボトルに100mlのお湯に重曹小さじ1杯を入れて重曹水を作ってください。この際よく振って重曹と水が混ざるようにします。

バーナーキャップに作った重曹水を噴射し、汚れを歯ブラシなどでこすり取ります。こすった汚れを洗い流して乾燥させましょう。

注意点

温度センサーは曲げてしまうと、センサーが働かなくなる可能性があります。曲げないように優しく片手でささえながら掃除しましょう。

凹凸や溝がある部位が多いので、歯ブラシなどで細部まで気を配り掃除をする必要があります。とくにバーナー本体は目詰まりするおそれがあるので、竹串などがあれば定期的に差し込んで掃除してもいいでしょう。

機器表面・操作部の掃除方法

機器の表面や操作部も飛び跳ねた油汚れなどがついています。とくに点火つまみなどの操作部は一番素手で触る箇所でもあるため、ベタつきを感じやすいです。

操作部がベタついているとき、そのほかのガスコンロ全体も油汚れなどで汚れている可能性が高いといえるでしょう。

必要な道具

台所用洗剤と布やキッチンペーパー、ティッシュペーパーを用意してください。細部まで掃除したい方は、歯ブラシやつまようじがあると便利です。重曹を使った方法もあります。

掃除方法

点火つまみは、台所用洗剤に浸したキッチンペーパーやティッシュペーパーを操作部に巻き付け、浸透するまで5~10分放置します。時間を置くと油汚れなどが溶けるため、布などで水ふきしましょう。

頑固なこびりつきの場合は、台所用洗剤を含ませた布などでは落ちない可能性があります。その場合は、アルカリ性の洗剤を使用して、時間を置いたあと水ふきしてみてください。

操作部にも油や焦げつきなどで汚れがついています。良く触る箇所だからこそ使用のたびに水ふきしておくといいでしょう。

重曹を用いる場合は、先述したように100㏄のぬるま湯に小さじ1杯の重曹を入れて重曹スプレーを作ります。点火つまみや操作部に重曹をスプレーし、時間を置いてから布などで汚れをふき取ります。その後、水ふきすれば掃除は完了です。

注意点

凹凸がある点火つまみなどの汚れが気になる方は、つまようじや歯ブラシなどで汚れを落としてもいいでしょう。取り外しができない箇所だからこそ、入念に掃除してください。

魚焼きグリルの掃除方法

魚焼きグリルを使用する方は、グリルも掃除しましょう。焼いた魚から油がでます。気がついたら油汚れなどが頑固なこびりつきになりやすい箇所です。

必要な道具

台所用洗剤とスポンジや布を用意しましょう。とくにグリル庫内は菜箸や割りばしなどの長い棒の先端に布を巻き付けた、お手入れ棒のようなものがあると便利です。作り方は棒を布でくるみ、輪ゴムなどで巻き付けるだけで簡単に作れます。

掃除方法

軽い汚れは、布に台所用洗剤を含ませてふき取りましょう。頑固なこびりつきは、スポンジで庫内の底面を湿らせて放置してください。時間が経つと汚れが浮き上がってくるので、布などでふき取れば、頑固な汚れもきれいになります。

グリルの前面に設置されているパネルが汚れている場合は、布でふくか、キッチンペーパーに台所用洗剤を含ませて、内側外側の両方に貼りましょう。10~20分時間を置き、乾いた布などでふき取ってください。

魚を置くときに使用するプレートパンは、使用後にスポンジで丸洗いしましょう。庫内に戻すときは、洗剤を洗い流して乾ききった状態で戻すようにしてください。

頑固なこびりつきは、天板で使用した方法が効果的です。丸めたラップにクレンザーをつけてこすり、ふき取ります。ラップの上からドライヤーで熱すると、油の汚れが溶けて落ちやすくなります。もしくは、メラニン樹脂系のスポンジを使用しても汚れが取れると思います。

注意点

焼き網や受け皿はフッ素で加工されているため傷がつきやすいです。汚れが目に見えて取れていると感じるため、金属たわしなどを使いたくなりますが、たわしはどんな種類であっても使用しないようにしてください。

スポンジの固い面でもフッ素加工が取れてしまう可能性もあるので、スポンジも柔らかい面を使用して掃除しましょう。

グリル庫内は、洗い残しがないように必ず水ふきして乾かしてから戻しましょう。庫内の奥を掃除するときは手袋などを使用して、怪我にも注意しながら掃除してください。見えにくい箇所はブラシなどで、汚れをこすり落としたりするといいでしょう。

プレートパンなどは、汚れたまま使用すると頑固なこびりつきになったり、魚がくっついたりする原因になります。また油汚れで発火する可能性もあります。魚を焼いたあとは、プレートは毎回洗うようにしましょう。

グリル庫内の掃除が終わったら、汚れをつきにくくするコツがあります。それは空焼きというものです。焼き網を外して5~10分ほど何も入れずに庫内を熱し、冷めるまで放置しましょう。

次回以降それだけで汚れがつきにくくなります。今後の掃除が簡単になるのでぜひ試してみてください。

排気カバーの掃除方法

排気カバーは、コンロの排気口に食材や油が落ちるのを防いでくれる箇所です。飛び跳ねた油などで汚れやすいです。

必要な道具

台所用洗剤と、魚焼きグリルの場所で先述したお手入れ棒があると便利です。

掃除方法

排気カバーは取り外して、台所用洗剤で水洗いして汚れを取りましょう。カバーを洗ったら排気口に落ちた固形物を取り除いてください。料理に使用した野菜くずなどが落ちていることがあります。

排気口内は、お手入れ棒などを差し込んでふき取ります。汚れが取れているかどうか確認しながら、隙間に汚れが溜まらないように動かしましょう。

ガスコンロの機種によっては、排気カバーの下にちり受けがあり、ごみを受け取ってくれるものもあります。ちり受けがあるガスコンロを使用している場合は、ちり受けにごみが溜まっていないか確認しましょう。

注意点

排気口を掃除するときは、ガス栓を閉じ、機器が冷えたことを確認してから掃除しましょう。ガスコンロを使用してすぐに作業するのは避け、時間を空けてから掃除してください。また、手袋をはめるなど、万が一の火傷に注意して作業を行ってください。

排水カバーは他の部位と比べると頻繁な掃除が必要ありません。掃除の頻度は週1回ほどで十分です。土日などの決まった曜日などを決めると、定期的に掃除の習慣が作れるのでおすすめです。

料理前に確認して汚れていたら掃除するなどでも問題ありませんが、いずれにせよ定期的に確認することが大切です。

ガスコンロの掃除に関するよくある疑問

ガスコンロの掃除に関する疑問について事前に回答します。あまりにも汚れがひどくて交換するべきか悩んでいる方などは、業者に相談するのも一つの手段です。ここでは、ガスコンロの掃除に関する質問で多いものをピックアップしてご紹介します。

各部位の掃除頻度は?

各部位の掃除頻度は、とくに決まっていません。いずれにせよ頑固なこびりつきにならないように定期的に掃除することが大切です。

理想としては、汚れたり、油跳ねが気になったりしたときに毎日ふき掃除を行うことです。毎日の掃除が難しい場合は、キッチンを使うたびに天板だけでもふくように心がけると、実際に掃除するとき楽になります。

五徳などのパーツは、食洗器で洗浄できます。食洗器があるご家庭は、汚れがひどくなる前に食洗器で洗浄してしまうのも自分の負担を減らすことにつながります。五徳などは目安として2週間に1回程度で掃除を行えば清潔に保つことができるでしょう。

掃除に適さない道具は?

どの部位であってもたわしや固い歯ブラシなどは、掃除の際に傷をつけてしまうおそれがあるため適していません。

また、酸性・アルカリ性洗剤や漂白剤も適していません。一般的な台所用洗剤は中性洗剤です。弱酸性のものは水に薄めると中性になります。漂白剤や酸性・アルカリ性の洗剤は表面の変色やさびの原因になるため、できる限り使用は控えましょう。

しかし、頑固な油汚れなどにはアルカリ性の洗剤が効果的なこともあります。アルカリ性の洗剤は、油を溶かす効果があるからです。

取扱説明書などを確認して、ご使用のガスコンロで使えるかどうか確認してみましょう。油汚れ向けのアルカリ性の洗剤は、ネット通販やドラックストアなどで簡単に購入することができます。使用できるガスコンロの場合、台所用中性洗剤で落とせない汚れには効果的かもしれません。

各部位ごとに掃除に必要な道具は異なるので、各部位ごとにご消化した必要な道具を参考に掃除をしてみてください。

重曹が最適って本当?

重曹はコンロの油汚れを落とすのに最適といえます。重曹には、油汚れを落として浮かびあがらせる効果があるため、頑固なこびりつきには重曹水が非常に便利です。

またクリームクレンザーなどは、便利な反面で使えない場所もありますが、重曹は基本的にどの部位でも使用できます。まさに手軽で万能な掃除用品と言えるでしょう。

アルカリ性洗剤同様にガスコンロによっては使えない場合もあるので、取扱説明書をしっかりと確認してから掃除を行いましょう。

まとめ

今回はガスコンロの掃除方法を部位ごとにご紹介しました。部位によって掃除の方法も異なることが分かったと思います。

汚れなどで頑固なこびりつきになると掃除が大変です。使用後に簡単にふくだけでもこびりつきを防止することができるので、定期的な掃除を心がけましょう。

日常的に使用することが多い場所だからこそ、使用するときにきれいだと気分もいいですよね。部位が多くて大変だと感じたかもしれませんが、ご紹介した掃除方法を試してみてください。