2022.04.05 お風呂掃除
お風呂掃除でカビを落とす方法|浴槽下や浴室天井のカビを落とす簡単な方法を一挙解説
高温多湿な環境であるお風呂場には、カビや雑菌が繁殖しやすいです。カビは放置すると根っこを生やし、いざ掃除しても取りづらくなります。カビは身体にも悪影響を及ぼす危険な存在。お風呂掃除をして、早めに除去しておく必要があります。
ただ、お風呂掃除は範囲が広くやることも多いです。お風呂掃除を面倒に感じたり、掃除方法が分からない方もいます。
そこで今回の記事では、お風呂に繁殖するカビの種類・特徴や掃除方法を場所別にまとめました。お風呂掃除が苦手な方や、黒カビ・赤カビの対処方法を知りたい方にはとくにおすすめです。
本記事内では、お風呂掃除が面倒な方に向けてカビをなるべく繁殖させないための予防策も紹介しています。
1. カビを吸い込むのは身体に悪影響を及ぼす恐れ有
お風呂掃除は、こまめに行うことが大切です。カビが繁殖したことが原因で空気中に漂う胞子が増えると、身体・健康面に悪影響を及ぼす恐れがあります。酷い場合にはアレルギー症状や中毒などを引き起こす可能性があって危険です。
以下は、カビが人体に影響を与えたことにより起こる疾患の一例をまとめました。
水虫(感染症)
アレルギー性鼻炎
皮膚炎
シックビル・シックハウス症候群
夏型過敏性肺炎
とくに幼い子どもや高齢者がいる場合には、とても心配です。カビを繫殖させないためにも、お風呂掃除はこまめかつしっかりと行うことが大切です。
2. お風呂のカビの種類と特徴
今回は、お風呂に発生するカビの種類と特徴をまとめました。詳細は次の通りです。
黒カビ
赤カビ
お風呂で繁殖するカビには、大きく分けて2種類が存在します。2種類には大きな違いが存在し、落とし方もそれぞれ異なります。
黒カビ
空気中には、カビ胞子が浮遊しています。黒カビは、空気中に漂っているなかで最も数が多いです。黒カビは、お風呂はもちろんキッチンや窓付近、トイレなどありとあらゆる場所に生えてしまう厄介な菌です。
黒カビは、発生するには大きく3つの条件があります。詳細は次の通りです。
温度(20~30℃程度)
湿度(70%RH以上)
栄養(皮脂や石鹼カスなどの汚れ)
以上をみると、お風呂は黒カビが発生する条件が全て揃っていることが分かります。お風呂場は、黒カビにとっては快適かつ育ちやすい環境です。
黒カビが発生すると、人体に悪影響を及ぼします。アレルギー症状や感染症などを引き起こす可能性があるため、早めの対処が重要です。
ただし、黒カビは目に見える状態にまで育つと落とすのはかなり大変。黒カビは放置するとどんどん繁殖するので、早い段階で落としましょう。根を生やした状態で、かなり頑固な汚れになるので注意が必要です。
頑固なカビには、専用のスプレーを使うのがおすすめ。かなり強力な洗浄剤を使用するので手袋やマスクなどは必須です。
赤カビ
赤カビ(ピンクヌメリ)は、「ロドトルラ」と呼ばれる酵母菌です。お風呂場のような高温多湿な場所を好み、水分や汚れが残っているところで繁殖します。
赤カビ(ピンクヌメリ)の特徴は、繫殖スピードの早さ。黒カビよりも繫殖スピードが早く、放置するとあっという間に増殖する厄介な菌です。そのまま放置すると、黒カビが発生する可能性もあります。人体への影響はほとんどないですが、赤カビを発見したらすぐに掃除することが大切です。
赤カビは、酸性の性質を持っています。そのため、アルカリ性の洗剤や重曹などを使った掃除が効果的です。気になる部分に直接重曹を振りかけてから、数十分放置します。その後、スポンジやブラシなどを使って軽くこすり洗いするだけで簡単に落とせます。
また、赤カビが育たないようにこまめに換気しましょう。お風呂場の温度や湿度を下げて、育ちにくい環境を整える必要があります。
3. 【場所別】お風呂掃除でカビを落とす方法
じつは、お風呂掃除でカビを落とす方法は場所によって異なります。今回は、お風呂掃除でカビを落とす方法を各場所別にまとめました。詳細は次の通りです。
床や壁のカビを落とすお風呂掃除の方法
天井のカビを落とすお風呂掃除の方法
ゴムパッチンのカビを落とすお風呂掃除の方法
浴槽下のカビを落とすお風呂掃除の方法
各場所別のお風呂掃除方法を解説します。
床や壁のカビを落とすお風呂掃除の方法
お風呂場の床や壁のカビを落とすときには、それぞれ気になる黒ずみ部分にカビ取り用洗剤をスプレーします。スプレーをする前には、タオルやハンディーワイパー等を使って水気を切るのを忘れずに。数十分放置したら、シャワーで洗い流しましょう。
天井のカビを落とすお風呂掃除の方法
カビは、天井にも繁殖します。天井は手が届きにくく、水滴を完全に拭き取るのが難しいため、繁殖しやすいです。
天井のカビを落とすときは、まず水気を切ります。水滴が付いている場合には、タオルやドライシートなどを使って表面にある水気を取りましょう。
その後、ドライシートにカビ取り用洗剤をしみ込ませます。しみ込ませたドライシートは、天井に張り付けた状態で数十分放置しましょう。放置することで、カビの奥深くまで浸透させます。
数十分放置したら、洗い流します。シャワーが身体にかからないように注意しながら、綺麗に洗い流すことが大切です。
また、天井のカビを落とす際には必ず安定した足場を用意しましょう。天井を隅から隅まで綺麗に掃除するためには、足場が必要です。安定性の欠けた足場を使うと転倒する恐れがあるため、注意してください。
ゴムパッチンのカビを落とすお風呂掃除の方法
ゴムパッチンのカビを落とすときは、まずカビ取り用洗剤を気になる部分にかけます。その後、洗剤をかけた部分の上からキッチンペーパーを貼り付けます。カビ汚れが特に酷い部分は、上からラップをかけて密着させましょう。
数十分放置したら、1度キッチンペーパーを剥がして状態を確認します。カビが取れているのを確認したら、ブラシを使って擦り洗いをしてください。カビ汚れをよりしっかりと落とすことが可能です。
擦り洗いが終わったら、シャワーで洗い流して終了。洗い流した後はタオルや雑巾を使って表面の水滴を取りましょう。
浴槽下のカビを落とすお風呂掃除の方法
浴槽下のカビを落とすときには、まず浴槽カバーを取り外します。無理矢理外すと壊れる可能性があり、慎重かつ丁寧に進めることが大切です。浴槽カバーを外せないお風呂は掃除ができません。
浴槽カバーを外したら、簡単に表面についた汚れを洗い流しましょう。温度を上げたシャワーで、全体的に洗い流します。簡単に洗い流し終わったら、ブラシを使って、汚れをこすり落とします。
ブラシで擦り洗いしたら、カビ用洗剤を使って数十分放置します。カビの状態が酷い場合には、少し長めに放置するのもおすすめです。
放置している間に、取り外した浴槽カバーの汚れを落としましょう。シャワーをかけてから、簡単に擦り洗います。浴槽下・カバーともにシャワーで洗い流したら、よく乾燥させて終了です。
4. お風呂掃除が面倒!カビを繁殖させない予防方法
お風呂掃除が面倒またはなるべく時間をかけたくないなら、カビを繁殖させないための工夫が必要です。今回は、黒カビ・赤カビを繁殖させないために知っておきたい8つの予防方法を紹介します。詳細は次の通りです。
水気を切る
換気をする
ものを置かない
高温のシャワーで洗い流す
アルコール消毒をする
カビ防止剤を使用する
各方法の詳細や具体的なやり方をまとめました。各方法を実践するだけで黒カビや赤カビ、雑菌が繁殖しにくい環境を作れます。
水気を切る
お風呂にカビを繫殖させない予防方法の1つ目は、水気を切ることです。お風呂場を使用した後は、水滴が溜まります。お風呂場を高温多湿な状態にしないためにも、まずは水気を切ってあげることが大切です。お風呂から上がったらすぐに水気を切ることを習慣化するのがおすすめです。
お風呂を使ったあとに、タオルまたはワイパーを使って浴室全体の水滴を取り除いていきます。浴槽や壁、床などには水滴がたくさんついているので、丁寧に拭き取ります。天井についた水滴は、見逃しがち。必ず、水気を切ることが大切です。
タオルやワイパーを使えば、5分をたたずに水気を切れます。すぐに出来てテクニックいらずなのも、メリットです。ワイパーは、お風呂だけでなく窓につく水滴を拭く際にも活躍します。さまざまな企業から販売されているので、1つ持っているだけでもかなり便利です。
また、意外に忘れてしまいがちなのがシャンプーやボディーソープなどの小物系の扱い方。小物系についた水滴も、しっかり拭き取ってあげましょう。とくに、小物系は床に置いていると水が溜まりやすいです。なるべく天井や壁にかけるなど、床に置かない工夫を凝らすことが必要になります。
換気をする
お風呂にカビを繫殖させない予防方法の2つ目は、こまめな換気です。お風呂場には、「換気扇」が付いているため、比較的誰でも簡単に取り入れやすい予防方法。
高温多湿であるお風呂は、換気することで空気を逃がしてあげましょう。換気を行うだけで、カビや雑菌が繫殖しにくい環境を整備することが可能です。最低でも2~3時間は換気することをおすすめします。窓があるお風呂なら、窓を開けて空気を流すのも1つの方法。
ただし、洗面所に繋がるドアを開けて換気をするのはあまりおすすめしません。ドアを開けてしまうと、暖かく湿った空気が全て洗面所に流れていきます。洗面所が高温多湿な状態になってしまうので、注意してください。
ものを置かない
お風呂にカビを繫殖させない予防方法の3つ目は、床にものを置かないことです。お風呂には、さまざまなアイテムが置かれていることが多くあります。シャンプーやリンスなどの小物系やブラシやスポンジなど、さまざま。
カビは、水気が溜まりやすい場所に発生・繁殖します。そのため、小物系をそのまま床に置きっぱなしにすると、カビや雑菌が繫殖するリスクが。
自宅で小物系を床に置いている方や、カビ・雑菌が発生する可能性を少しでも低くしたい方は「浮かせる収納」を心がけるのがおすすめです。壁などに引っかけたり別途収納アイテムを購入したりなど工夫しましょう。
また、小物系を床に置かなければ掃除がしやすくなります。小物系を床にまとめると、まとめた部分に汚れが溜まる可能性が高いです。湿度が高く水気がある環境には、カビや雑菌が繫殖します。小物系は基本床には置かずに、新しい収納方法を見つけましょう。
高温のシャワーで洗い流す
お風呂にカビを繫殖させない予防方法の4つ目は、高い温度のシャワーで洗い流す方法です。
カビは高温に弱い性質を持っています。そのため、お風呂から上がったあとには浴室全体に高い温度のシャワーをかけましょう。たった一手間加えるだけで、カビが発生しにくい環境を整えられます。
また、熱いシャワーをかけたあとは温度を下げて冷水状態のシャワーをかけてください。温度が低いシャワーを浴室全体にかけることで、お風呂場の温度を下げられます。高温多湿な状態を未然に防げるので、かなりおすすめです。
浴室全体にシャワーをかける方法は、表面についた汚れを簡単に洗い流す意味でも有効。お風呂から上がったあとは熱い→冷たいシャワーをかけてから、水気を切って十分換気してあげましょう。
アルコール消毒をする
お風呂にカビを繫殖させない予防方法の5つ目は、アルコール消毒をする点です。月に1回程度、アルコールスプレーを使ってカビを予防しましょう。アルコール消毒には、大きく2つのメリットが存在します。
人体への悪影響がない
浴室の素材自体を痛めにくい
アルコールは、さまざまな場所で消毒として使われています。身体への害が少なく、比較的他洗剤などよりも気軽に使用可能です。すぐに蒸発するので、浴室の素材への変色や傷などを作りにくいのもメリット。
アルコール消毒をするときには、タオルや雑巾にしみ込ませる方法がおすすめ。直接しみ込ませた状態のタオルや雑巾で、気になる部分を拭き取ってあげましょう。
カビ防止剤を使用する
お風呂にカビを繫殖させない予防方法の6つ目は、カビ防止剤を使用することです。カビ防止剤の最大のメリットは、お風呂を全体的に予防できる点。カビ防止剤がお風呂全体に広がっていくため天井から床、壁まであらゆる場所のカビを予防できます。
カビ防止を使うだけで、普段はなかなか手の届かないまたは掃除をし忘れてしまうような細かな部分までしっかり予防することが可能。お風呂場全体を効率的かつ確実にカビ予防したい方や、手軽に行える方法を知りたい方にはとくにおすすめです。
また、カビ防止剤は使い方が簡単。カビ防止剤を設置してボタンを押すだけで、スグに完了です。あとは指定された時間まで放置するだけなので、気軽かつ手軽に行えます。テクニックや難しい説明いらずで、誰でも簡単にカビを予防可能です。
最近では、カビ防止剤はさまざまな企業・ブランドから販売されています。成分や種類、持続力等もそれぞれ異なる形です。自分の希望にあう商品を探して、しっかりカビを予防しましょう。
5. カビを繁殖させるのは人体にも悪影響!お風呂掃除を定期的に行おう
お風呂には、黒カビや赤カビが繁殖する可能性があります。人体にも悪影響を与える恐れが有るカビを繫殖させないためにも、日頃から綺麗な状態を保つことが大切です。
お風呂場は、日常生活で溜まった汚れや疲れを洗い流す大切な場所です。不衛生な状態を作らないためにも、定期的なお風呂掃除を心掛けましょう。
お風呂の汚れが取りきれないまたはより本格的な掃除をしたい方は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。プロの業者に依頼すれば、確かな知識と技術を有したスタッフが対応してくれます。清掃では専用機械を使うため、洗剤では落としきれなかった汚れも除去可能です。
プロの業者に依頼して汚れを落とせば、浴槽・浴室の劣化を防げます。より長く使い続けられるのも、大きなメリットです。
また、プロのクリーニング業者を利用すれば自身で掃除する手間や時間を省けます。多少の利用料金は発生するものの、本格的な掃除をするならプロに任せるのが確実です。