コンシェルジュコラム

2022.04.05 エアコン掃除

エアコンのイヤな臭いを撃退!おうちで出来る簡単お掃除方法

夏や冬場にエアコンを入れたとき、イヤ~な臭いが気になる人も多いのではないでしょうか?しかし、面倒だからとエアコンの臭いを放置していると、さまざまな悪影響が及ぶ恐れもあります。

そこで本記事ではエアコンのイヤな臭いの正体とともに、臭いを防ぐおすすめのお掃除方法をご紹介します。

エアコンの臭いに悩まされている、どんな掃除をすべきか困っている人はぜひ参考にしてくださいね。

1.エアコンから出るイヤな臭いの正体

エアコンから出るイヤな臭いの正体はひとつではなく、以下のような原因が考えられます。

  • カビの臭い
  • タバコの臭い
  • 食べ物の臭い
  • 人の汗やペットの臭い
  • プラスチックや塗料の臭い

エアコンのイヤな臭いを防ぎたくても、原因が分からなければ対処はできないはずです。

そこでここでは、エアコンの臭いの原因について詳しく解説します。

カビの臭い

エアコンから出るイヤな臭いは、エアコン内部で繁殖したカビが原因です。

エアコンは室内の空気を取り込み、エアコン内で冷やしたり温めたりした空気を室内に出しています。しかし、空気だけでなく室内に漂うホコリや皮脂、カビ菌などもエアコン内部に取り込まれてしまうのです。

エアコン内部に取り込まれたホコリや汚れのほとんどはフィルターに付着するものの、フィルターより小さなホコリやカビ菌は内部に蓄積してしまいます。

また、エアコンの冷房や除湿運転の際に起こるエアコン内部の結露が原因でカビが繁殖し、イヤな臭いが発生するとも考えられます。

タバコの臭い

家族の中に喫煙者がいる場合、タバコの臭いが原因でエアコンからイヤな臭いがすることがあります。

なぜなら室内の空気を取り込む仕組みのエアコンは、タバコの臭いも一緒に吸い込んでしまうからです。また、タバコのヤニはベタベタとしているため、フィルターに付着すると空気中のホコリや汚れが溜まってしまうことも…。

エアコン掃除を怠っているとフィルターに汚れがどんどん蓄積していき、そこからカビが発生する場合もあります。

食べ物の臭い

十分な換気をせずにエアコンのある部屋で焼肉をしたり臭いのキツイ食べ物を食べたりと、食べ物の臭いが原因でエアコンからイヤな臭いがすることが考えられます。

また、エアコンは食べ物の臭いだけでなく料理中に発生する油を含む水蒸気を吸い込んでしまうため、エアコンのフィルターや内部に油汚れが付着してイヤな臭いが発生することも。

油はタバコのヤニと同じようにベトベトとしているため、エアコンのフィルターや内部に取り込んだホコリや汚れを吸着し、カビ菌や雑菌を繁殖させる可能性もあります。

人の汗やペットの臭い

エアコンからすっぱい臭いがするなら、人の汗やペットの臭いが原因です。

家の中で筋トレや運動をしている人などは通常よりも汗をかきやすいため、空気とともに蒸発した汗をエアコンが吸い込んでしまう可能性があります。

また、人間だけでなくペットの毛や体臭にも注意です。室内に舞ったペットの毛はフィルターを汚すだけでなく体臭とともにエアコン内部に蓄積してしまいます。

プラスチックや塗料の臭い

エアコンを買い替えたばかりなのにイヤな臭いがするという人は、プラスチックや塗料の臭いが原因と考えられます。

上記で紹介したようなエアコンの臭いは、エアコン内部に蓄積した生活臭が原因によるものです。しかし、エアコンを買い替えたばかりであれば、生活臭が原因ではないはず。

すっぱい臭いやタバコ臭さではなくプラスチックや塗料の臭いがする場合は、新品のエアコン特有の臭いが原因でしょう。

そのままエアコンを使用し続ければ、1週間程度で自然に臭いが消えていくため特別心配する必要はありません。

もしも、臭いがなかなか消えないという場合は不具合や故障の可能性があるため、購入した電器屋やメーカーの相談窓口に問い合わせましょう。

 

2.エアコンの臭いを放っておくのは危険!

「生活臭が原因ならいいか」とエアコンのイヤな臭いを放置するのはおすすめできません。

なぜなら、エアコンの臭いを放置すると健康被害などの悪影響をうける可能性があるからです。

現在エアコンのイヤな臭いを放置しているという人は、以下のような危険性を踏まえてすぐにエアコンを掃除しましょう。

体調不良に陥る恐れ

エアコンのフィルターや内部にカビが繁殖してイヤな臭いが出ている場合、放置し続けることはエアコンを運転させるたびにカビ菌を室内にまきちらしていることと同じです。

カビ菌は人体に悪影響を及ぼすこともあるため、室内に舞っているカビ菌を吸い続けていると体調不良やアレルギー疾患などを引き起こす可能性もあります。

カビ菌が繁殖したエアコンを使い続けるのはやめ、ただちにエアコン全体のクリーニングを業者などに依頼するべきです。

特に抵抗力の弱いお子さんや年配の方がいる家庭は注意が必要です。

効率低下で電気代がかかる

エアコン内部に空気中の汚れが入らないように防ぐために設置されているフィルターは、定期的に掃除をしないとすぐに汚れてしまうもの。

フィルター掃除をしないとイヤな臭いが発生するだけでなく、フィルターが汚れによって目詰まりを起こします。エアコン内部の前に設置されているフィルターが目詰まりしていれば当然、エアコンが吸い込んだ空気が内部まで届きにくくなるはずです。

また、エアコン内部で冷やしたり温めたりした空気も目詰まりしたフィルターに邪魔されてしまうため、室内にうまく届かずに「エアコンの効きが悪い」と感じてしまうのです。

フィルターのせいでエアコン本来の効率が低下すれば、室内を快適にするためには普段よりも多くの電気代がかかることになります。

水漏れや故障する恐れ

エアコンからイヤな臭いが出てくるということは、エアコンのフィルターや内部に汚れがたまっている証拠です。

エアコンの臭いを放置したままにすると、エアコン内部の汚れが原因で排水機能が正常に作動できずに水漏れや故障を引き起こすことも考えられます。

エアコン内部の汚れ以外にも、エアコン内部にたまった水滴をためるドレンパンや内部の水を外に排水するドレンホースの詰まりなども、水漏れを引き起こす原因です。

エアコンの水漏れや故障を防ぐなら、エアコンの臭いを放置するのはやめましょう。

 

3.エアコンの臭いを取り除くお掃除方法

エアコンから出るイヤな臭いを解消するためには、定期的なエアコンのお掃除が必要です。しかし、中には「エアコンの掃除の仕方が分からない…」とお悩みの方もいることでしょう。

そこでここからは、おうちで簡単にできるエアコンの臭いの解消方法をお教えします。これまでエアコンを頻繁に掃除してこなかったという方も、今回お教えする掃除方法を参考にしてみましょう。

エアコンのフィルターを掃除

エアコン内部に汚れを侵入させないためのフィルターは、エアコンの中でも汚れやすい部分です。

フィルターの掃除を面倒臭がるとエアコンの効率低下や内部の汚れを引き起こすため、しっかりとお掃除していきましょう。

フィルター掃除に必要な道具

 

エアコンの臭いの原因にもなるフィルター掃除に必要な道具は以下の通りです。

  • 掃除機
  • 中性洗剤
  • バケツ
  • 使い古した歯ブラシ
  • 乾いたタオル

    使い古した歯ブラシがないという人は、目の細かいブラシやスポンジなどでも代用できます。

    フィルターの掃除方法

    エアコンのフィルター掃除は、以下の手順で行います。

    • エアコンの本体カバーを開けて、フィルターを取り出す
    • 新聞紙を広げ、フィルターを置いたら掃除機でホコリを吸いだす
    • 水の入ったバケツに中性洗剤を入れ、フィルターを漬けます
    • 歯ブラシなどでフィルターに詰まった細かな汚れを優しく落とす
    • シャワーなどでフィルター全体を水洗いし、乾いたタオルで拭く
    • 日陰にフィルターを置き、乾かしたら元に戻す

    掃除機にブラシ付きのノズルがついているという人は、フィルターをエアコン本体につけたまま掃除機をかけると、フィルターを取り外したときに汚れが舞い散るのを防げます。

    フィルターに掃除機をかけるときは必ず外側(見える側)から内側へとかけ、フィルターを傷めないように吸引パワーは弱めに設定しておきましょう。

    掃除機でフィルターの汚れが落ちないというときは、フィルターの水洗いがおすすめです。

    汚れが落ちやすいように、掃除機とは反対にフィルターの内側から外側という流れで水洗いをしてください。

    直射日光やドライヤーの風が当たるとフィルターの枠が変形する恐れがあるので、必ず日陰になる場所で自然乾燥させておきましょう。半乾き状態でカビが繁殖しないよう、エアコンに戻す際はしっかり乾いたことを確認してくださいね。

    エアコンのルーバーを掃除

    エアコンの臭いを解消するならフィルターだけでなく、ルーバー(吹き出し口)の掃除も必須です。エアコンの空気を循環するルーバーは、フィルター同様に汚れやすい部分。
    エアコンのフィルターがキレイでもルーバーが汚れていると意味がありません。フィルターと同時に掃除をするようにしましょう。

    ルーバー掃除に必要な道具

    エアコンの吹き出し口にあたるルーバー掃除に必要な道具は以下の通りです。

    • タオル
    • 中性洗剤
    • 割りばし

    割りばしでなくても定規など細くて固いものであれば代用できます。

    ルーバーの掃除方法

    エアコンのルーバーを掃除する手順は以下の通りです。

    • エアコンの電源プラグをコンセントから抜いておく
    • 手で直接ルーバーを開く
    • 水で薄めた中性洗剤をタオルに染み込ませ、ルーバーを拭いていく
    • 手では届かない細かな部分は、割りばしなどにタオルを巻き付けて拭く
    • 洗剤を落とすように水ぶきをする
    • エアコンの電源を入れ、30分程度送風運転をしてルーバーを完全に乾かす

    エアコンの電源を入れたままだと動いたルーバーに手を挟むなど危険があるため、掃除前には必ずエアコンの電源を切っておきましょう。

    ルーバーの形や開き方はエアコンによって異なるため、無理に開かずに取扱説明書を確認しておくと安心です。

    掃除後ルーバーに水滴が残っていると、カビや雑菌の繁殖の原因となります。完全に乾かすためにも仕上げに送風運転をしましょう。

    エアコンのお掃除機能を活用

    最新型のエアコンには、エアコンを自動的にキレイにするお掃除機能がついていることがあります。

    お掃除機能の詳細はエアコンによって異なるため、はじめて使用する際はあらかじめ取扱説明書で確認しておきましょう。

    エアコンのお掃除機能を定期的に活用すれば、エアコンの汚れによるイヤな臭いを防げて便利ですよ。

    ただし、エアコンのお掃除機能だけでは掃除できない部分もあることをお忘れなく。フィルターやルーバーなど自分で掃除可能な部分は面倒臭がらず、こまめな掃除をおこたらないようにしてくださいね。

4.エアコンの臭いを防ぐコツ

エアコンから出る臭いを抑えるためには、掃除だけでなく日頃のエアコンの使い方を見直すことが大切です。

面倒なエアコン掃除をしたくない人はもちろん、できるだけ長くエアコンを使い続けるためにも、ぜひエアコンの臭いを防ぐコツを実践してみてくださいね。

エアコンをつける前に換気

エアコンから出るイヤな臭いの多くは、エアコンのある空間に漂っている生活臭が原因です。

特に家族の汗の臭いやペットの臭いは長くいると鼻が慣れてしまうため、自分たちの気付かないうちに部屋の中に生活臭が充満している可能性があります。

生活臭をエアコンに吸い込ませないようにするためには、エアコンの電源を入れる前に換気をするのが一番です。

部屋に窓があれば開けて10分ほど換気をしましょう。窓が開けられないという人は、換気扇をつけるのがおすすめです。

また、エアコン内部でカビが繁殖している場合、電源を入れた直後にエアコン内部のカビ菌が室内に排出されると言われています。

久々にエアコンをつけるというときは、電源を入れてもそのまま10分間は窓を開けたままにしておきましょう。

換気をして1時間の冷房運転

エアコン内部のカビや生活臭による臭いがある場合は、換気をしながら1時間程度冷房運転をするのがおすすめです。

ちなみに、冷房の温度は16度に設定しておくのがポイント。冷房運転をする理由は、エアコンの内部に結露を発生させたいからです。

エアコン内部に結露を発生させることで、エアコン内部に付着した臭いの原因やカビ菌が結露水に溶けだして外部にあるドレンホースへ排出する狙いがあります。

同時に換気をしておくことでエアコンから排出された汚れを含む空気も外へ排出されるので、エアコンから出るイヤな臭いも軽減されることでしょう。

ただし、湿度が80%以上の環境で冷房運転を続けると、エアコン本体に結露が発生する可能性があります。雨の日など湿度80%以上になりそうなときは、エアコンの周辺にビニールやタオルを置いて水漏れを防いでくださいね。

実際にエアコンメーカー側で提案している臭い解消方法ですので、ぜひお試しくださいね。

 

月1ペースで1時間以上の送風運転

冷房や除湿運転後は、電源を切った後もエアコン内部に結露が残ったままになっている可能性アリ。

エアコン内部の結露はカビ菌繁殖の原因となるため、放置していると再びエアコンからイヤな臭いがしてきてしまいます。

冷房や除湿運転後は1時間程度の送風運転をして、エアコン内部を乾燥させることがイヤな臭いを防ぐコツです。

また、エアコンを使用していなくても、梅雨など湿気が多い時期はエアコン内部に結露が発生することがあります。エアコンのイヤな臭いが気になる人は、月に一回のペースで送風運転をしておくのがおすすめです。


こまめなフィルター掃除

エアコンのイヤな臭いの原因となるエアコン内部の生活臭やカビは、フィルターを清潔にしておくことで防げるものもあります。

自分で掃除できないエアコン内部に臭いの原因を蓄積させないためには、定期的なフィルター掃除を習慣づけることがおすすめです。

エアコンを毎日使うような時期は、2週間に1度もしくは最低1カ月に1度はフィルターやルーバー掃除をしてくださいね。

 

5. エアコン内部の掃除はプロの手でピカピカに

エアコンのイヤな臭いの原因は、普段生活している中で発生する臭いやカビによるものです。室内に臭いの元となるものを残さないためにも、イヤな臭いを防ぐためにはこまめな換気をしながらエアコンを使いましょう。

また、エアコン内部に汚れやカビを発生させないためには、定期的にフィルターやルーバーの掃除を行うことも大切。簡単にできる掃除なので、面倒臭がらずに掃除は念入りにしましょう。

ただし、火災や故障の原因となるため、自分でエアコン内部の掃除をするのは大変危険です。エアコン内部の汚れやカビが原因で臭いがするという場合は、経験豊富なお掃除のプロにエアコン掃除をお願いするのがベスト。

エアコン内部のお掃除はプロ集団の「ハウスコンシェルジュ」にぜひご依頼ください。