コンシェルジュコラム

2023.01.05 エアコン掃除

エアコンクリーニングの最適な時期はいつ?春や秋がおすすめ?

エアコンの風が臭う、効き目が悪くなってきて困っている方もいるのではないでしょうか。

嫌な臭いや効き目低下の原因は、エアコン内部のカビやホコリです。これらを解消するためには、エアコンクリーニングがおすすめです。

では、エアコンクリーニングを依頼するのに最適な時期はいつなのでしょうか。今回はエアコンクリーニングを依頼する時期による料金の違いや、エアコンクリーニングが必要な理由を解説します。

エアコンクリーニングの最適な時期

通常エアコンのクリーニングは、1年を通していつでも依頼することが可能です。ただ、エアコンクリーニング業者やハウスクリーニング業者に依頼するのにベストなタイミングは、春シーズンでは4~5月、秋シーズンでは9~10月となります。

4~5月

4~5月は、エアコンクリーニングを依頼するのに最も適したタイミングといえるでしょう。この時期は、エアコン稼働率が低いのでクリーニング依頼する人が少なくなります。そのため、ディスカウントなどのキャンペーンも増える時期です。

一般的には、実際にエアコンを使い始めてから、カビの臭いやホコリの多さを感じてクリーニング依頼をします。したがって、エアコンクリーニングを実施している業者にとって、エアコンの使用頻度が低い4~5月は閑散期にあたります。

予約を取るときも、希望が通りやすい時期なのでエアコンクリーニングに最適な時期といえるでしょう。

9~10月

9~10月もエアコンクリーニングにおすすめのタイミングです。夏はフル稼働したエアコンには、ホコリ汚れやカビが溜まります。冬になって暖房をスムーズに使い始められるように、9~10月にエアコンクリーニングしておくとよいでしょう。

また、夏の繁忙期が終了する頃なので予約も取りやすいというメリットがあります。

一方、エアコンクリーニングをなるべく避けたいのが、6~8月です。この時期は、エアコンクリーニング依頼が殺到するタイミングといえます。したがって、予約を取ろうとしても希望が通らない可能性が高く、状況によっては、1~2か月以上待つこともあるかもしれません。

エアコンクリーニング中は、当然ながらエアコンを使うことはできません。そのため、夏のエアコンクリーニングは暑さとの戦いになります。

これらを踏まえて、スムーズにエアコンクリーニングを進めるためには、閑散期をねらって依頼することをおすすめします。

閑散期と繁忙期のエアコンクリーニング料金の違い

閑散期と繁忙期のエアコンクリーニング費用相場を比較していきましょう。

閑散期

業者やクリーニングの内容によって変わりますが、閑散期は1台あたり1,000~2,000円ほど通常料金より安くなることがあります。

お掃除機能がない壁掛けタイプエアコンの場合、1台あたりの料金は7,000円~1万円が相場です。お掃除機能付きの場合は、1万1,000円~1万6,000円が目安となります。

春割や早割のような期間限定キャンペーンがなくでも、防カビ仕上げが無料になるなどのサービスが受けられることもあります。また、複数台のクリーニング依頼で通常価格より安くなるなど、閑散期のディスカウントやサービスは会社によっても内容に大幅に違います。詳しくは業者に問い合わせしてみましょう。

繁忙期

繁忙期は、閑散期とは反対に通常料金より1,000~2,000円ほど高くなることを考えておきましょう。

お掃除機能がない壁掛けタイプエアコンの場合、1台あたり8,000円~1万2,000円、お掃除機能付きの場合は1万3,000円~1万8,000円が料金相場です。

繁忙期は、閑散期のように期間限定キャンペーンは期待できませんが、複数台割引は適用されることがほとんどです。どうしても繁忙期にエアコンクリーニングをしなければならないときは、複数台割引などのサービスをうまく使いましょう。

お掃除機能付きエアコンの場合、構造が複雑で作業の手間がかかるので、料金相場が高くなります。お掃除機能なしのエアコンのみクリーニング依頼するというのもひとつの方法です。

エアコンクリーニングの理想的な頻度

エアコンクリーニングの理想的な頻度は、1~2年に1回です。こまめにクリーニングすることで、冷暖房の効率が上がり、電気代の節約につながります。

季節の変わり目は、エアコンクリーニングおすすめの時期です。エアコンの使用頻度が増える夏がやってくる前にエアコンクリーニングすると、嫌な臭いもなく気分よく夏を迎えられます。

秋のエアコンクリーニングは、カビ対策に効果的です。夏の間に蓄積された汚れ、クリーニングで洗い落とせます。夏はエアコン内部に結露が発生しやすく、カビが生じやすい季節です。秋にクリーニングをすることでカビを除去し、安心して冬に暖房を使うことができるでしょう。

お掃除機能付きエアコンであっても本体内部のまめなクリーニングが必須です。普通のエアコンと同じく、年に1~2回ぐらいのクリーニングを心掛けましょう。

お掃除機能は、通常手動で行うフィルター清掃を自動でやってくれる機能です。しかし、エアコン内のカビまでは取り除けません。また、すべての汚れを取り去ってくれるわけではないので、そのまま掃除しないでおくと汚れた空気が吹き出てきてしまいます。

清潔な室内環境のためにも、定期的にエアコンクリーニングをしましょう。

エアコンクリーニングの頻度を少なくするには

エアコンクリーニングによって、電気代の節約やカビ対策ができることは魅力ですが、クリーニング費用を考えると頻繁に依頼することは難しいのではないでしょうか。

エアコンクリーニングの頻度を減らすためには、日常のお手入れが大切です。ここでは、日常でできるエアコンのお手入れ方法を紹介します。

運転後に内部クリーン・送風

夏場に多いのが、冷房や除湿によるエアコン内のカビの発生です。冷房や除湿を利用すると、エアコン内に水分が溜まって湿度が大幅に高まります。そのため、エアコン内にカビが生じやすくなります。

冷房や除湿運転の後は、すぐに電源をオフにせず1~2時間ほど送風運転します。送風運転することで、エアコン内部を乾燥させてカビの発生を防げます。カビの発生を減らすことで、エアコンクリーニングの頻度を少なくできるでしょう。

エアコンのタイプによっては、冷房や除湿運転後に自動で送風運転をする内部クリーン機能が付いているものもあります。

2週間ごとにフィルター掃除

エアコンの主な汚れは、室内のチリやホコリです。通常、チリやホコリはエアコンフィルターに引っかかりますが、フィルターが汚れていると、チリやホコリといった汚れをキャッチできません。フィルターでキャッチできなかった汚れは、エアコン内に蓄積されてしまいます。とくに、タバコのヤニや、キッチンの油汚れなどはフィルターを目詰まりさせてしまいます。

エアコンフィルターをこまめに掃除することで、エアコン内部に汚れが付着することを防ぎ、エアコンクリーニングの頻度を減らすことができます。2週間に1回の頻度で、フィルターを外し、掃除機やブラシなどで汚れを除去してから水で洗いましょう。水洗い後は、よく乾かしてから再び取り付けます。

使用しない時期でも送風運転

エアコンを使っていなくても、内部にホコリ汚れが蓄積して、そこからカビが生じることがあります。エアコンを使用しないときでも、月に1回ほど送風運転をすることで、カビや異臭を防げます。

部屋の換気

エアコンが空気中のチリ・ホコリといった汚れを吸い込まないよう、室内の空気を定期的に入れ替えることもエアコンクリーニングの頻度を減らすことにつながります。空気の入れ替えによって、エアコン内部に汚れが入り込むことを防止できるので、フィルター清掃の頻度も減らせるでしょう。

エアコンクリーニングが必要な理由を再確認

エアコンクリーニングの目的は、内部をきれいするだけではありません。ここからは、エアコンクリーニングが必要な理由を紹介します。

電気代を節約するため

エアコンのフィルターで取りきれないチリやホコリなどの汚れは、エアコン本体内部に溜まってしまいます。家族にタバコを吸う方がいればタバコのヤニ、台所が近くにあればベタつく油汚れが付くこともあるでしょう。

通常のお手入れでは除去できない汚れがエアコン内部に溜まってしまうと、エアコンの効き目が低下します。エアコン自体に不要な負荷がかかって電気代も上がってしまいます。

エアコンクリーニングをして内部をきれいにすることで、効き目がよくなり電気代の節約になるでしょう。

体調不良を引き起こしにくくするため

エアコン内部の汚れを放置すると、内部からカビが発生してしまいます。内部にカビがある状態でエアコンを使用すると、カビの胞子が部屋中に撒き散らされ、鼻や気管を刺激して、くしゃみや咳の原因になります。鼻炎や喘息などのアレルギーを持っている方は注意が必要です。

また、自分は健康だと思っている方でも、カビによる健康被害を受けてしまうことがあります。エアコンクリーニングでカビの発生を防げるので、体調不良やアレルギー症状を引き起こしにくくなるでしょう。

エアコンの故障や悪臭を防ぐため

エアコン内の汚れの原因は、前述のとおりカビやホコリ、タバコのヤニ、油汚れなどです。フィルター清掃だけでは、内部の汚れのすべてを取り除けません。

フィルター掃除で取り除けなかった汚れが、新たな汚れを引き寄せます。また、カビはホコリや汚れを養分として増殖します。エアコンクリーニングで、この負のスパイラルを断ち切ることでカビによる悪臭を防げます。

汚れは蓄積されるほど取り除くことが困難になります。こびりついた汚れを落とすためには、クリーニングの時間や費用が余計にかかります。定期的にクリーニングをすると、常に清潔な状態を保つことができ、エアコン自体の寿命も延ばせるでしょう。

エアコンクリーニングをしないことのリスク

エアコンクリーニングには多くのメリットがあります。では、クリーニングをしないことのリスクにはどういったものがあるのでしょうか。

カビやホコリが吹き出てくる

エアコン内部に溜まったホコリや結露はカビの発生につながります。冷房運転時は内部の結露によって湿度が上昇し、カビにとって快適な環境になってしまいます。

エアコンを使うことで、ホコリ汚れとカビが部屋中に放出されて頭痛や肺炎などの引き金となることもあるので注意が必要です。カビを含む、チリやホコリを頻繁に吸い込むと「過敏性肺炎」になるリスクもあります。

運転効率が低下する

フィルターが、チリやホコリで目詰まりすると、通常時よりも風量が弱まってしまいます。風量を上げるためには、フィルターがきれいな状態のときよりもエネルギーが必要です。そのため、運転効率が低下し、電気代も上がってしまうでしょう。

また、エアコン内部の汚れはエアコンの温度変化機能を低下させます。内部にあるコンプレッサーや熱交換器といった部分が汚れると、温度が変わらないまま風が吹き出ることがあります。エアコンの温度センサーは、温度を変えるために余計に電力を使ってしまい、運転効率が低下します。

水漏れしやすくなる

フィルター汚れは水漏れの原因のひとつです。先述の通り、汚れが蓄積されてエアコンの効き目が低下すると冷房を使用しても部屋がなかなか冷えません。部屋が冷えないため、設定温度を下げるとエアコン内部は急速に冷やされます。結果として、結露が多く発生してしまいます。

エアコン内部の熱交換器の箇所に汚れが蓄積されている場合も結露が出やすくなります。また結露によって生じた水分を排出できないため、水漏れが発生してしまいます。

熱交換器は、フィルターのように手軽に清掃することは難しいので、無理に清掃するのではなく専門の業者にエアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。

エアコンの寿命を縮める

エアコン内部に汚れが蓄積され、カビや水漏れが発生することにより、故障トラブルが起こる可能性が高くなります。度重なる故障は、エアコンの寿命が縮む原因となります。

フィルターの目詰まりや、熱交換器へ汚れは、冷却や加熱機能に影響します。冷却や加熱機能が働かないため、設定温度の上げ過ぎや下げ過ぎにつながります。パワフル運転によってエアコンの消耗を早めてしまい、結果としてエアコンの寿命を縮めることになってしまうでしょう。

こんな場合はすぐにエアコンクリーニングすべき

先ほど、エアコンクリーニングの理想的な頻度は1~2年に1回と紹介しましたが、以下の状態が見受けられるときは、すぐにエアコンクリーニングすることをおすすめします。

エアコンから送られてくる風にカビ臭さを感じたら、エアコンクリーニングを検討しましょう。送風口部分にカビが見えなくても、エアコン内部にカビが広まっている可能性があります。エアコンを運転しているタイミングで、せきなどの風邪症状が続くようであれば、カビによる過敏性肺炎を起こしているかもしれません。症状を悪化させないよう迅速な対応しなければなりません。

また、エアコンの効き目が急速に落ちたときは、溜まったホコリ汚れがエアコン内の風通しを悪くしていることがあり得ます。こうなってしまうと、部品の劣化や故障につながり、製品の寿命を縮める要因にもなります。運転の際にエアコンに余計な負荷がかかることで、電気料金の上昇や故障リスクの高まりなど、必要のない費用がかかることにもなってしまうでしょう。

もし出産を控えている方がいる場合は、出産前にエアコンクリーニングを実施しておきましょう。赤ちゃんは大人よりも免疫力が低く、カビ菌やアレルゲンの影響を受けやすいので注意が必要です。エアコンクリーニングによって、エアコン内を清潔な状態を保つことをおすすめします。

その他にも、1年以上エアコンフィルターの掃除をしていない場合や、業者によるエアコンクリーニングを3年以上していない場合も、早めにエアコンクリーニングを依頼した方がよいでしょう。

まとめ

今回は、エアコンクリーニングの最適な時期について解説してきました。

春と秋はエアコンクリーニングの絶好のタイミングです。閑散期と繁忙期の料金相場は通常料金と比較して1,000~2,000円ほどの開きがあります。

エアコンクリーニングの理想的な頻度は、1~2年に1回ですが、日頃の心掛けで頻度を少なくすることも可能です。冷房や除湿運転後や、エアコンを使用しない時期に送風運転することでカビの発生を防ぎ、クリーニングの頻度を減らすことができます。

クリーニングによって、エアコンの運転効率が上がり電気代が節約できるだけでなく、カビやホコリが原因の鼻炎や喘息などの体調不良を引き起こしにくくなります。また、エアコンの寿命を引き延ばすことにもつながります。エアコンクリーニングが気になった方は、業者に相談してみましょう。